電力会社の切り替えと聞くと、面倒な手続きが必要なのではないかと身構えてしまう方もいるかもしれません。
しかし実際には、Webから5〜10分の申し込みで手続きは完了します。工事の立ち会いも不要ですし、今の電力会社に解約の連絡をする必要もありません。「え、これだけ?」と拍子抜けするほど簡単です。
この記事では、初めて電力会社を切り替える方でも迷わないように、準備するものから開通までの流れ、よくある疑問まで一つひとつ丁寧に解説します。
切り替え前に用意するもの
必要なものは2つだけ
電力会社の切り替えに必要なものは、以下の2点だけです。
- 検針票(または現在の電力会社のWebマイページの画面)
- クレジットカードまたは口座情報(支払い方法の登録用)
検針票で確認するのは「お客様番号」と「供給地点特定番号(22桁の数字)」の2つです。この2つの番号があれば、新しい電力会社への申し込みがスムーズに進みます。供給地点特定番号は聞き慣れない言葉かもしれませんが、検針票に必ず記載されていますので、手元に用意しておきましょう。
検針票が手元にない場合の対処法
最近は紙の検針票を廃止している電力会社も増えています。検針票が手元にない場合は、以下の方法で確認できます。
- 現在の電力会社のWebサイトやアプリのマイページにログインして確認
- カスタマーサポートに電話で問い合わせて教えてもらう
Webマイページで確認する場合は、スクリーンショットを保存しておくと便利です。申し込み時にすぐに番号を入力できます。

切り替え手順を5ステップで解説
ステップ1:自分に合った電力会社を選ぶ
まずは切り替え先の電力会社を決めましょう。比較サイトや各社の公式サイトで料金シミュレーションを行い、自分の使用量で年間いくら安くなるかを確認します。エネチェンジのような一括比較サイトを利用すると、複数社の料金を一度に比較でき効率的です。
電力会社を選ぶ際のポイントは、料金の安さだけでなく、経営基盤の安定性、ポイント還元、解約金の有無なども総合的に考慮することです。自分のライフスタイルやポイント経済圏に合った会社を選びましょう。
ステップ2:Webサイトから申し込む
切り替え先が決まったら、その会社の公式サイトから申し込みます。入力する情報は、氏名、住所、お客様番号、供給地点特定番号、支払い方法(クレジットカードまたは口座振替)です。所要時間は5〜10分程度で、特に難しい入力項目はありません。
申し込みは24時間いつでもWebから可能です。スマートフォンからでも申し込めるため、通勤中や休憩時間にサッと手続きを済ませることもできます。
ステップ3:申し込み確認メールを受け取る
申し込みが完了すると、登録したメールアドレスに確認メールが届きます。メールには切り替え予定日や今後の流れが記載されていますので、内容を確認しておきましょう。何か不備があった場合もメールで連絡が来るため、迷惑メールフォルダに振り分けられないよう注意してください。
ステップ4:スマートメーターへの交換(未交換の場合のみ)
自宅にまだスマートメーターが設置されていない場合は、地域の送配電会社(東京電力パワーグリッドなど)が無料で交換工事を行います。作業時間は15〜30分程度で、基本的に立ち会いは不要です。交換費用も一切かかりません。
なお、2026年現在ではスマートメーターの普及率が非常に高くなっており、すでに設置済みの家庭がほとんどです。自宅のメーターがデジタル表示(液晶画面)であれば、スマートメーターが設置済みですので交換作業は発生しません。
ステップ5:自動的に切り替え完了
申し込みから2週間〜1か月程度で、自動的に新しい電力会社に切り替わります。切り替え当日に特に何かする必要はありません。次の検針日から新しい料金プランが適用され、以降は新しい電力会社から請求が届くようになります。
旧電力会社の解約手続きは不要
電力会社の切り替えで多くの方が気にするのが、「今の電力会社に解約の連絡をしなければならないのか」という点です。結論から言えば、自分で解約連絡をする必要はありません。
新しい電力会社に申し込むと、旧電力会社への解約手続きは新しい会社が代行してくれます。利用者がやることは、新しい電力会社に申し込むだけです。東京電力や関西電力に「解約します」と電話する必要はなく、手続きの手間は最小限で済みます。

切り替え時のよくある疑問
切り替え中に停電することはある?
停電することは絶対にありません。送電線は地域の送配電会社が管理しており、電力会社を変えても送電インフラは共通です。切り替え作業は電気の供給を止めることなく行われます。
工事費はかかる?
かかりません。スマートメーターへの交換が必要な場合も含めて、切り替えにかかる費用は基本的にゼロです。初期費用なしで電気代を下げられるのは大きなメリットです。
アパートや賃貸マンションでも切り替えできる?
各戸にメーターが設置されていて個別に電力契約をしている場合は、大家さんへの連絡なしで自由に切り替えが可能です。日本の賃貸住宅の大半はこのケースに該当します。ただし、マンション一括受電(マンション全体で一つの電力契約をしている場合)は、個人での切り替えができません。自分のマンションがどちらに該当するかは、管理組合や管理会社に確認してください。
切り替えにどれくらいの期間がかかる?
申し込みから切り替え完了まで、通常は2週間〜1か月程度です。ただし、年末年始や引っ越しシーズン(3月〜4月)は手続きが混み合い、通常より時間がかかることがあります。余裕を持って早めに申し込むことをおすすめします。
切り替え時の注意点
引っ越しと同時に切り替える場合
引っ越し先で最初から新電力を使いたい場合は、入居日の2週間前までに申し込んでおくのが理想的です。申し込みが間に合わなかった場合は、まず地域の大手電力会社と契約して電気を使い始め、落ち着いてから新電力に切り替えれば問題ありません。
現在の契約プランを確認しておく
特にオール電化向けプラン(深夜電力が安いプラン)を利用している場合は要注意です。新電力に切り替えると深夜割引がなくなり、かえって電気代が高くなることがあります。切り替え前に、自分が現在どのプランで契約しているかを確認しておきましょう。
電力の切り替えについて詳しくは資源エネルギー庁の公式ページも参考になります。手続きに不安がある方は、電力広域的運営推進機関のサイトで電力供給の仕組みを確認しておくと安心です。

まとめ:切り替えはWeb申し込み5分で完了する
- 必要なものは検針票(またはマイページの情報)と支払い情報だけ
- Web申し込み5〜10分で手続きは完了する
- 旧電力会社への解約連絡は一切不要
- 工事費0円、停電リスクもゼロ
- 賃貸住宅でも大家への連絡なしで切り替え可能(一括受電を除く)
- 申し込みから2週間〜1か月で自動的に切り替え完了
電力会社の切り替えは、想像以上に簡単で手間がかかりません。面倒くさがって先延ばしにしている間にも、毎月余計な電気代を支払い続けていることになります。まずはシミュレーションで年間の節約額を確認することから始めてみてはいかがでしょうか。
※2026年4月時点の情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

