「とにかくガス代を安くしたい」「どのガス会社が一番安いの?」と探している方は多いでしょう。
都市ガスの自由化によって、大手ガス会社よりも安い料金を設定した新ガス会社が多数登場しています。しかし、安いガス会社は住んでいるエリアと使用量によって異なるため、一概に「ここが最安」とは言い切れないのが実情です。
この記事では、エリア別に料金が安いガス会社をピックアップし、どのくらいの節約になるのか、安い会社を選ぶ際の注意点は何かを詳しく解説します。ガス代を少しでも抑えたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

ガス料金が安くなる仕組み
なぜ新ガス会社は安いのか
都市ガスの自由化で参入した新ガス会社が、大手ガス会社(東京ガス・大阪ガスなど)よりも安い料金を提示できる理由は主に2つあります。
1つ目は、営業コストの削減です。新ガス会社の多くはWeb申し込み中心で店舗を持たず、人件費や店舗運営コストを削減しています。そのコスト差を料金に還元しているのです。
2つ目は、顧客獲得のための戦略的な価格設定です。自由化市場ではシェアを奪い合う競争が起きており、大手よりも安い料金を武器に顧客を獲得しようとする会社が多数存在します。
安さの目安はどのくらい?
新ガス会社の料金は、大手ガス会社と比較して基本料金・従量料金ともに3〜6%程度安い設定が一般的です。具体的な節約額は使用量によって変わりますが、4人家族(月40m³使用)の場合で年間3,000円〜8,000円程度の節約が見込めるケースが多いでしょう。
一人暮らし(月10m³程度)の場合は年間1,000〜2,000円程度の差にとどまることが多く、大きな節約にはなりにくい傾向があります。
関東エリア(東京ガス管内)で安いガス会社
エルピオ都市ガス
関東エリアで最安クラスの料金を提供しているのがエルピオ都市ガスです。東京ガスと比較して基本料金・従量料金ともに約3〜5%安く設定されています。
4人家族(月40m³使用)の場合、東京ガスと比較して年間で約6,000円程度の節約になる計算です。解約金もなく、いつでも他社に切り替えられる点も魅力です。
レモンガス
レモンガスも東京ガスエリアで安い料金を提供しています。「わくわくプラン」では東京ガスの一般料金と比較して料金が安くなるほか、電気とのセットプランも用意されています。プロパンガスも手がけている会社のため、ガス事業としての実績が豊富です。
ニチガス
ニチガスは「でガ割」による電気・ガスのセット割引が特徴です。ガス単体でも東京ガスより安い料金設定で、解約金なし・初期費用なしで気軽に切り替えられます。4人家族の場合、年間で数千円の節約が見込めます。

中部エリア(東邦ガス管内)で安いガス会社
エルピオ都市ガス(中部エリア)
中部エリアでもエルピオ都市ガスは有力な選択肢です。東邦ガスと比較して基本料金・従量料金ともに約5.9%安い設定となっており、関東エリアよりも割引幅が大きいのが特徴です。
中部電力ミライズ(カテエネガスプラン)
中部電力ミライズの「カテエネガスプラン」は、電気とまとめることでガス料金が東邦ガスよりも安くなるプランです。中部電力の電気を利用している方にとっては、セット契約のメリットが大きいでしょう。
関西エリア(大阪ガス管内)で安いガス会社
関西電力(なっトクプラン)
関西エリアでは、関西電力の「なっトクプラン」が大阪ガスの一般料金よりも約3%安い料金設定を実現しています。電気も関西電力で契約すればセット割引が適用され、ガスと電気の合計でさらにお得になります。
関西エリアは関東と比べて新ガス会社の参入が少ないため、選択肢は限られますが、関西電力のなっトクプランは安定した節約を実現できる選択肢です。
ガス会社を安さで選ぶ際の注意点
原料費調整額の変動に注意
ガス料金には「原料費調整額」が毎月加算されます。これは天然ガスの国際価格に連動する費用で、ガス会社によって計算方法が異なることがあります。料金表上は安く見えても、原料費調整額を含めた実質料金では差が縮まるケースがある点に注意しましょう。
エネファーム・床暖房プランとの比較
大手ガス会社でエネファームや床暖房向けの割引プランを利用している場合、新ガス会社に切り替えるとこの割引がなくなります。割引額が大きい場合は、切り替えたほうが高くなることがあるため、必ず現在のプランの割引額を確認してから比較してください。
プロパンガスとの混同に注意
この記事で紹介している安いガス会社は、すべて都市ガスの話です。プロパンガス(LPガス)を利用している方は、都市ガスの新ガス会社への切り替えはできません。プロパンガスの節約は別のアプローチが必要で、ガス会社の料金交渉やプロパンガス専門の比較サイトを活用する方法があります。

ガス代をさらに安くする節約テクニック
ガス会社の切り替え以外の節約方法
ガス会社を安い会社に切り替えるだけでなく、日常の使い方を工夫することでさらにガス代を抑えることができます。
ガス代の節約テクニック
- お風呂の追い焚きを減らす:家族が連続して入浴すれば追い焚きの回数が減り、ガス代の節約になる
- シャワー時間を短くする:シャワーは1分あたり約12リットルのお湯を使用する
- 給湯温度を下げる:食器洗いの際は設定温度を1〜2度下げるだけでも年間の節約になる
- 蓋をして料理する:鍋に蓋をすると熱効率が上がり、ガスの使用量が減る
電気とのセット割で光熱費全体を下げる
ガスだけでなく電気もあわせて見直すことで、光熱費全体の削減額が大きくなります。エネチェンジでは電気とガスの両方をまとめてシミュレーションできるので、トータルの節約額を確認してみましょう。
政府の支援策を確認する
資源エネルギー庁が実施する電気・ガス料金の支援策(補助金による値引き)が適用される時期があります。支援策の内容や期間は変更されることがあるため、最新情報を確認しておくと良いでしょう。これらの支援はどのガス会社を利用していても適用されるのが一般的です。
よくある質問(Q&A)
Q. 安いガス会社に切り替えてガスの品質は変わる?
変わりません。都市ガスは同じガス導管を通じて届けられるため、どの会社と契約してもガスの成分や熱量は同一です。ガスコンロや給湯器もそのまま使えます。
Q. 安いガス会社が倒産したらどうなる?
万が一ガス会社が撤退しても、ガスの供給がストップすることはありません。最終保障供給制度があるため、新しいガス会社が見つかるまでの間もガスは使い続けられます。ただし最終保障供給は割高なため、早めに切り替え先を見つけることが重要です。
Q. 切り替えにはどのくらいの期間がかかる?
申し込みから切り替え完了まで、通常2週間〜1か月程度です。次回の検針日に合わせて自動的に切り替わります。申し込み自体は5分程度で完了し、工事も不要です。
Q. 安い会社から元の大手ガス会社に戻せる?
いつでも戻すことが可能です。解約金なしの会社であれば費用もかかりません。「試してみて合わなければ戻す」という方法でも問題ありません。

まとめ
安いガス会社はエリアによって異なりますが、関東エリアではエルピオ都市ガスが最安クラス、中部エリアでもエルピオ都市ガスの割引幅が大きく、関西エリアでは関西電力のなっトクプランが有力候補です。
節約額の目安は4人家族で年間3,000〜8,000円程度。さらに電気とのセット割引を活用したり、日常のガス使用を工夫したりすることで、光熱費全体をしっかり抑えることが可能です。
多くの新ガス会社は解約金なしのため、「合わなければ戻す」という気軽な姿勢で切り替えを試せます。まずはガス比較サイトで自分のエリアの最安会社を調べてみてください。

