ガス会社の切り替えに興味があっても、「手続きが面倒そう」「ガスが止まったら困る」と不安に感じて踏み出せない方は多いのではないでしょうか。
実は、都市ガスの切り替え手続きは電気の切り替えとほぼ同じで、Webから5分程度で申し込みが完了します。現在のガス会社への解約連絡も不要で、工事も必要ありません。ガスの供給が止まることも一切ないので、安心して手続きを進められます。
この記事では、ガス会社の切り替えに必要な情報から具体的な手順、プロパンガスの場合の注意点、よくある質問まで、切り替えの全プロセスを詳しくガイドしていきます。

切り替えに必要な情報を準備する
ガス会社の切り替えに必要な情報は3つだけです。ガスのお客さま番号、供給地点特定番号、契約者の名義を手元に用意しましょう。
これらの情報はすべてガスの検針票(ガスご使用量のお知らせ)に記載されています。紙の検針票が届かない場合は、現在のガス会社のWebマイページにログインすれば確認できます。お客さま番号はガス会社との契約番号で、供給地点特定番号は住所を特定するための番号です。ペーパーレス化が進んでいるため紙の検針票を受け取っていない方も多いですが、Webマイページなら24時間いつでも確認可能です。マイページのログインIDやパスワードを忘れている場合は、ガス会社のカスタマーセンターに問い合わせれば教えてもらえます。
クレジットカード払いや口座振替を希望する場合は、カード情報や口座情報も準備しておくとスムーズです。本人確認書類が必要になるケースもありますが、Web申し込みの場合は不要な会社も多いです。必要な情報は全て検針票に記載されているので、検針票1枚あれば準備は万全です。
都市ガスの切り替え手順は3ステップ
ステップ1:新しいガス会社を選ぶ
まずは切り替え先のガス会社を選びましょう。料金の安さに加えて、電気とのセット割、解約金の有無、ポイント還元の内容などを総合的に比較するのがポイントです。比較サイトを利用すれば、自分のエリアで利用可能なガス会社の料金を一覧で確認できます。
電気も一緒に切り替える予定がある場合は、電気とガスのセット割がある会社を選ぶと光熱費全体でお得になります。ガスだけ切り替えたい場合は、ガス単体の料金で最安の会社を探しましょう。複数のガス会社を比較する際は、基本料金と従量料金の両方を見ることが大切です。基本料金が安くても従量料金が高い場合、使用量が多い冬場に思ったほど安くならないことがあります。
ステップ2:Webまたは電話で申し込む
新しいガス会社のWebサイトから申し込みをします。入力する情報は氏名、住所、お客さま番号、供給地点特定番号、支払い方法などの基本情報です。所要時間は5分程度で、スマホからでも手軽に手続きできます。
ここで重要なのは、今のガス会社に解約の連絡をする必要がないという点です。新しいガス会社が代わりに解約手続きを進めてくれるので、あなたがやるのは新しい会社への申し込みだけです。電話での申し込みにも対応している会社が多いので、Webが苦手な方でも安心です。入力する情報は電気の切り替えとほぼ同じなので、電気とガスの同時切り替えを希望する場合は一度の手続きで両方完了できる会社を選ぶと手間が省けます。
ステップ3:自動的に切り替わるのを待つ
申し込みから2週間から3週間程度で自動的に切り替えが完了します。切り替え日はメールやハガキで通知されます。切り替えの瞬間もガスの供給が止まることは一切ないので、普段通りにガスを使い続けてください。
切り替え完了後は、新しいガス会社から初回の請求がきます。以降は新しい料金プランで毎月のガス代が計算されるようになります。切り替え前後の料金を比較したい方は、切り替え前の最後の請求書を保管しておくと、どれくらい安くなったかが一目でわかります。

プロパンガスの場合の切り替え手順
プロパンガスの切り替えは都市ガスとは手順が異なります。プロパンガスはボンベで供給されるため、切り替え時にボンベの交換工事が必要で、立ち会いが求められます。
具体的な流れは、まず新しいプロパンガス会社に見積もりを依頼し、料金に納得したら契約します。その後、新しい会社のスタッフが自宅を訪問してボンベを交換し、ガスメーターの設定を行います。作業時間は30分から1時間程度です。
注意点として、現在のプロパンガス会社への解約連絡は自分で行う必要がある場合があります。また、賃貸物件の場合は大家さんや管理会社の許可が必要なケースがほとんどです。持ち家であれば自分の判断で自由に切り替えられます。プロパンガスの切り替えでは、現在の会社がボンベの引き上げに来るまで少し時間がかかることがありますが、新しい会社のボンベに交換済みであればガスの使用に支障はありません。
プロパンガスは会社間の料金差が非常に大きいため、切り替えによって月のガス代が数千円単位で安くなることも珍しくありません。まずは複数社から見積もりを取り、今の料金が適正かどうかを確認してみましょう。
切り替え時に確認すべき注意点
対応エリアの確認
都市ガスの自由化で登場した新ガス会社は、対応エリアが限定されていることがあります。特に地方では選べるガス会社が少ないケースもあるため、自分の住所が対応エリア内かどうかを最初に確認しましょう。各社のWebサイトで郵便番号を入力するだけで対応可否がわかります。
解約金・違約金の確認
現在のガス会社や切り替え先の新ガス会社に解約金や違約金がないかを確認してください。大手ガス会社は基本的に解約金がありませんが、新ガス会社の中には最低契約期間が設定されている場合があります。契約前に重要事項説明書で必ず確認しましょう。
マンション一括契約の場合
マンションやアパートで建物全体が一括でガス契約をしている場合は、個人での切り替えができません。自分の住居が個別契約か一括契約かは、ガスの請求書の発行元を確認するか、管理会社に問い合わせれば分かります。
よくある質問への回答
ガスの品質は変わる?
都市ガスの場合、ガスの品質は全く変わりません。どのガス会社と契約しても、同じガス管を通じて同じガスが届きます。ガスの成分や熱量は変わらないので、コンロの火力が変わったり給湯器の性能に影響が出たりすることはありません。水道と同じように、インフラ(ガス管)は共通で、変わるのは契約先と料金だけだと理解しておけば安心です。
賃貸でも切り替えできる?
都市ガスの場合は原則として賃貸でも切り替え可能で、大家さんや管理会社への連絡も不要です。プロパンガスの場合は大家さんの許可が必要なケースが多いので、事前に相談してください。
切り替え中にガスが使えなくなることはある?
都市ガスの切り替えでは、ガスが使えなくなる瞬間は一切ありません。ガス管はそのままで、契約先の変更だけが行われるため、普段通りの生活を続けられます。プロパンガスの場合はボンベ交換の際に30分から1時間程度ガスが使えない時間が発生します。ボンベ交換の日時は事前に調整できるので、自分の都合に合わせてスケジュールを組めます。お風呂やキッチンを使わない時間帯に設定すれば、生活への影響は最小限に抑えられます。
ガスの制度に関する詳しい情報は資源エネルギー庁のガス事業ページで確認できます。ガスに関する基礎知識や安全対策については日本ガス協会のサイトも参考になります。

まとめ
ガス会社の切り替えは、都市ガスならWeb申し込みだけで完了するシンプルな手続きです。ガスの品質や安全性は変わらず、供給が止まることもありません。必要なのはお客さま番号と供給地点特定番号だけです。
プロパンガスの場合はボンベ交換が必要ですが、切り替えで月のガス代が数千円単位で安くなる可能性があります。切り替えの手間はたった5分、年間で数千円から数万円の節約を手に入れられると考えれば、検討する価値は十分です。電気の切り替えと合わせて行えば、光熱費全体の大幅な削減が実現できます。まずは検針票を手元に用意して、比較から始めてみてください。

