電気とガスを同じ会社にまとめると、毎月の光熱費が安くなるという話を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。実際にセット契約に切り替えている家庭は増えていますが、「本当にお得なの?」「デメリットはないの?」と気になっている方もいるはずです。
結論から言うと、電気とガスをまとめると料金の割引・ポイント還元・家計管理の簡略化といった複数のメリットがあります。ただし、すべての家庭にとってベストな選択とは限りません。使用量や住んでいるエリアによっては、別々に契約したほうが安くなるケースもあるのです。
この記事では、電気とガスをまとめるメリット・デメリットの両方を丁寧に解説します。セット契約が自分に合っているかどうかを判断するための材料として、ぜひ最後まで読んでみてください。

電気とガスをまとめる5つのメリット
セット割引で毎月の光熱費が安くなる
電気とガスを同じ会社で契約すると、セット割引が適用されます。割引額は会社によって異なりますが、月に数百円から1,000円程度の節約になるケースが一般的です。年間に換算すると数千円から1万円以上の差になることもあり、見逃せない金額です。
たとえば東京ガスの「ガス・電気セット割」では電気代の0.5%分が割引され、CDエナジーダイレクトでは電気料金・ガス料金それぞれ0.5%の割引が受けられます。使用量が多い家庭ほど割引額が大きくなる仕組みなので、ファミリー世帯にとっては特にメリットを感じやすいでしょう。
支払い先がひとつにまとまり家計管理がラクになる
電気とガスの請求がバラバラだと、それぞれの金額を把握するのに手間がかかります。セット契約にすれば請求書が1枚にまとまるため、毎月の光熱費をひと目で確認できるようになります。
クレジットカードや口座振替の管理もシンプルになり、「うっかり支払い忘れ」のリスクも減ります。家計簿をつけている方にとっては、記録の手間が半分になるのも嬉しいポイントです。
ポイント還元の恩恵を受けられる
多くの電力・ガス会社は、毎月の支払額に応じてポイントを付与するサービスを提供しています。セット契約にすると、電気とガスの両方の支払いでポイントが貯まるため、還元率が実質的にアップします。
貯まったポイントはdポイントやTポイント、Pontaポイントなどの提携ポイントに交換できる場合が多く、日常の買い物にも活用可能です。
手続きがまとめてできて切り替えが簡単
電気とガスを別々の会社に切り替える場合、それぞれで申し込み手続きが必要です。一方、セット契約なら1回の申し込みで両方同時に切り替えできるため、手間が大幅に省けます。
Webから申し込めば5分程度で完了するケースがほとんどです。忙しい方にとっては、この手軽さも大きなメリットになります。
キャンペーンや特典を受けやすい
セット契約を推進している会社は、新規申込者向けのキャンペーンを実施していることがあります。「基本料金1か月無料」「ギフト券プレゼント」など、個別契約では受けられない特典が用意されていることも少なくありません。

電気とガスをまとめるデメリット・注意点
個別に最安プランを選んだほうが安くなるケースがある
セット割引があるからといって、必ずしもトータルの光熱費が最安になるとは限りません。電気は電気で最安の会社、ガスはガスで最安の会社を別々に選んだほうがお得になるケースもあるのです。
特に一人暮らしで使用量が少ない場合は、セット割引の金額自体が小さくなるため、個別に安い会社を選んだほうが節約効果が高くなることがあります。シミュレーションで実際の金額を比較してから判断するのが賢明です。
プランの選択肢が狭まる
セット契約にすると、電気とガスの両方を扱っている会社からしか選べなくなります。電気のみ・ガスのみで魅力的なプランを提供している会社は対象外になってしまうため、選択肢が限定されるというデメリットがあります。
エリアによっては利用できない
電気とガスのセットプランは、対応エリアが限定されていることがあります。大手電力会社や大手ガス会社のセットプランは広範囲で利用できますが、新電力会社の場合は特定エリアのみの対応となるケースが少なくありません。
自分の住所が対応エリアに含まれているかどうか、申し込み前に必ず確認しましょう。
解約時に片方だけ変更しにくい場合がある
セット契約中に「電気だけ別の会社に変えたい」と思っても、セット割が適用されなくなってガス代が割高になるケースがあります。切り替え前に、片方だけ解約した場合の料金体系を確認しておくことが大切です。
割引額が思ったほど大きくない場合がある
セット割引は月に数百円程度というケースも多く、「まとめたのにあまり安くならなかった」と感じる方もいます。割引率0.5%の場合、月の電気代が5,000円なら割引額はわずか25円です。使用量が少ない家庭は特に、割引の恩恵が限定的になります。

セット契約が向いている人・向いていない人
- 電気もガスもそれなりの量を使うファミリー世帯
- 光熱費の管理をシンプルにしたい方
- プランの比較に時間をかけたくない方
- ポイント還元を活用したい方
- 一人暮らしで使用量が少ない方
- 電気・ガスそれぞれで最安を追求したい方
- オール電化住宅にお住まいの方(ガス契約が不要)
- プロパンガスエリアの方(セットプランの対象外が多い)
まとめる前にチェックすべき3つのポイント
現在の使用量と料金を把握する
まず、直近の電気とガスの検針票を用意して、毎月の使用量(kWh・立方メートル)と料金を確認しましょう。この数字がわからないと、正確な比較ができません。Webのマイページからも確認できます。
料金シミュレーションを活用する
各社のWebサイトには料金シミュレーション機能が用意されています。現在の使用量を入力するだけで、セット契約に切り替えた場合の料金と、今の料金との差額が表示されます。必ず複数社で比較してみてください。
解約条件を確認する
契約期間の縛りや解約金の有無は会社によって異なります。大手のガス会社・電力会社のセットプランは解約金がないケースがほとんどですが、新電力の中には最低契約期間が設定されているものもあります。契約前に重要事項説明書で確認しましょう。

よくある質問(Q&A)
Q. 電気とガスをまとめると供給の品質は変わりますか?
変わりません。電気もガスも同じ送配電網・ガス管を通って届くため、どの会社と契約しても品質は同じです。変わるのは契約先と料金プランだけなので、安心して切り替えられます。
Q. 賃貸マンションでもセット契約はできますか?
都市ガスエリアであれば、賃貸でもセット契約に切り替え可能です。ただし、マンション全体で一括契約をしている場合は個人での切り替えができません。管理会社に確認してみましょう。
Q. セット契約の切り替えにかかる期間はどのくらいですか?
申し込みから2週間から3週間程度で切り替えが完了するのが一般的です。切り替え中にガスや電気が止まることはありません。
Q. プロパンガスでもセット契約はできますか?
プロパンガスは都市ガスとは供給の仕組みが異なるため、電気とのセットプランの対象外となるケースがほとんどです。プロパンガスの場合は、ガス単体での料金見直しを検討するのがおすすめです。
電気・ガスのセットプランの詳しい情報はエネチェンジの解説ページが参考になります。また、電力・ガスの自由化全般については資源エネルギー庁の公式サイトをご覧ください。各社のセットプラン比較はセレクトラの比較ページも参考になります。
まとめ
電気とガスをまとめることで、セット割引・ポイント還元・家計管理の簡素化といった複数のメリットが得られます。一方で、使用量が少ない家庭ではメリットが限定的になったり、個別に最安プランを選んだほうがお得になるケースもあります。
大切なのは、自分の使用量に合わせてシミュレーションで比較することです。各社のWebサイトで無料シミュレーションを試して、セット契約と個別契約のどちらがお得になるかを確認してみてください。光熱費の見直しは、一度やってしまえばその後ずっと節約効果が続く、手間対効果の高い取り組みです。

