電気とガスをセットで契約すると割引が受けられる「セットプラン」は、光熱費を抑えたい方にとって注目の選択肢です。しかし、提供している会社が多すぎて「結局どこがいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
セットプランの料金体系は会社ごとに大きく異なり、世帯人数や使用量によって最適な会社も変わります。「とりあえず有名なところにしよう」と選ぶと、実は損をしているケースもあるのです。
この記事では、電気とガスのセットプランを提供している主要会社を取り上げ、料金体系・割引内容・特徴を比較していきます。自分に合ったプランを見つけるための参考にしてください。

セットプランの基本的な仕組み
電気とガスのセットプランとは、同じ会社で電気とガスの両方を契約することでセット割引が適用される料金プランのことです。割引の方式は会社によって異なり、主に以下の3つのパターンがあります。
- 定額割引型:毎月一定額が割引される(例:月102円引き)
- 定率割引型:電気代またはガス代の一定割合が割引される(例:0.5%割引)
- 従量割引型:電気の使用量1kWhあたりの単価が割引される(例:1円/kWh引き)
定額割引型は使用量に関係なく一定額が安くなるため、少量ユーザーにもメリットがあります。一方、定率割引型や従量割引型は使用量が多いほど割引額が大きくなるため、ファミリー世帯に有利です。
主要セットプランの特徴と比較
東京ガス「ガス・電気セット割」
東京ガスの「基本プラン」は、電気とガスをセットにすると電気代の0.5%分が割引されます。電気の電力量料金は東京電力より0.10~0.99円/kWh安く設定されており、すべての世帯で東京電力よりお得な料金体系になっています。
新規申込時には「基本料金1か月無料」キャンペーンが実施されていることもあり、ガスのインフラを持つ大手ならではの安心感も魅力です。東京ガスのマイページで電気とガスの使用量を一括管理できるのも便利なポイントです。
CDエナジーダイレクト「ベーシックでんき+ベーシックガス」
中部電力と大阪ガスの合弁会社であるCDエナジーダイレクトは、電気料金・ガス料金それぞれ0.5%割引のセット割を提供しています。「ベーシックでんき+ベーシックガス」のセット契約で年間約6,000円の節約になると公表しています。
4人暮らしの場合、東京ガスのセットプランと比較して年間約3,000円安くなるというデータもあり、ファミリー世帯には特に注目の会社です。カテエネポイントが貯まり、電気代への充当やnanacoポイント・Tポイントへの交換も可能です。
Looopでんき+ガス
Looopでんきは、電気とガスをセットにすると電気料金が1kWhあたり1円割引になる従量割引型です。使用量が多いほど割引額が大きくなるのが特徴で、電力使用量の多い家庭に向いています。
ガスは基本料金と従量料金のシンプルな体系で、原料費調整制度に基づき単価が変動します(最新の料金は公式サイトで確認してください)。市場連動型の料金プランのため、月によって電気の単価が変動する点は注意が必要です。
東京電力EP「とくとくガスプラン」
東京電力EPの電気ガスセット割は、使用量に関わらず月額102円(税込)の定額割引です。シンプルでわかりやすい反面、使用量が多い家庭では他社の定率割引型に比べて割引額が見劣りすることもあります。
ただし、東京電力の既存ユーザーであればガスを追加するだけでセット割が適用されるため、手続きの手軽さは大きなメリットです。

世帯人数別のセットプランの選び方
一人暮らし(月の電気使用量150~200kWh程度)
一人暮らしの場合、電気もガスも使用量が少ないため、セット割引の金額自体が小さくなります。定額割引型のプランが相対的に有利になりやすく、基本料金自体が安い会社を選ぶのがポイントです。
東京ガスの基本プランは基本料金・電力量料金ともに東京電力より安いため、一人暮らしでもメリットを感じやすいでしょう。
二人暮らし(月の電気使用量250~350kWh程度)
二人暮らしになると使用量が増えるため、定率割引型のプランでもメリットが出始めます。CDエナジーダイレクトのように電気・ガス両方に割引が適用されるプランは、二人暮らし以上で効果が大きくなります。
ファミリー世帯(月の電気使用量400kWh以上)
使用量が多いファミリー世帯は、定率割引型・従量割引型のプランが最もお得になりやすい層です。CDエナジーダイレクトやLooopでんきのように、使用量に比例して割引額が大きくなるプランを検討してみてください。
セットプラン選びで失敗しないためのチェックポイント
基本料金と従量料金の両方を見る
セット割引の額だけで判断するのは危険です。そもそもの基本料金や従量料金の単価が高ければ、割引を受けてもトータルでは割高になることがあります。セット割引後の総額で比較しましょう。
解約条件を必ず確認する
大手のセットプランは解約金がないケースがほとんどですが、一部の新電力では最低契約期間や解約金が設定されている場合があります。契約前に重要事項説明書で確認してください。
市場連動型プランのリスクを理解する
Looopでんきのような市場連動型プランは、電力市場の価格変動に応じて毎月の電気代が上下します。平均的には安くなることが多いですが、電力需給がひっ迫した月は割高になる可能性もある点を理解しておきましょう。
セットプランの料金やキャンペーン内容は随時変更される可能性があります。契約前に各社の公式サイトで最新情報を確認してください。

よくある質問(Q&A)
Q. セットプランに切り替えると工事は必要ですか?
都市ガスエリアであれば工事は不要です。同じ送電線・ガス管を使い続けるため、申し込みだけで自動的に切り替わります。
Q. セット契約中に引っ越す場合はどうなりますか?
引っ越し先が同じ会社の対応エリア内であれば、住所変更の手続きだけで継続利用できます。エリア外への引っ越しの場合は解約となりますが、解約金がかからないプランがほとんどです。
Q. オール電化の場合もセットプランはお得ですか?
オール電化住宅はガスを使わないため、電気ガスセットプランの対象外です。オール電化向けの専用プランを提供している電力会社を検討しましょう。
電気ガスセットプランの詳しい比較はエネチェンジで確認できます。セットプランの仕組みについては資源エネルギー庁の情報も参考になります。各社の料金シミュレーションはセレクトラでまとめて比較可能です。
まとめ
電気とガスのセットプランは、割引の仕組み(定額・定率・従量)が会社ごとに異なるため、自分の使用量に合ったプランを選ぶことが重要です。一人暮らしなら基本料金が安い会社、ファミリー世帯なら使用量に比例して割引が増える会社がお得になりやすい傾向があります。
セット割引の額だけでなく、基本料金・従量料金・ポイント還元を含めた総額で比較し、各社のシミュレーションツールを活用して最適なプランを見つけてください。一度切り替えれば毎月自動的に節約できるので、行動する価値は十分にあります。

