「電気とガスをまとめたら安くなるって聞くけど、本当にお得なの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。
電力・ガスの自由化以降、電気とガスをセットで契約することで割引が受けられる「セット割」プランが数多く登場しています。管理の手間が減る上に料金も安くなるため、多くの世帯にとってメリットのある選択肢です。
この記事では、電気ガスセット契約のメリット・デメリット、エリア別のおすすめプラン、セット契約が向いている人・向いていない人の判断基準まで、詳しく解説します。

電気ガスセット契約とは
セット割の基本的な仕組み
電気ガスセット契約とは、同じ会社(またはグループ会社)で電気とガスの両方を契約することで、料金の割引やポイント還元などの特典が受けられるプランのことです。
セット割の内容は会社によってさまざまですが、代表的なパターンとしては以下があります。
- 電気代またはガス代から毎月一定額を割引
- 電気代とガス代の合計に対してポイント還元率アップ
- 基本料金の一定期間無料
- キャッシュバックや特典の付与
セット契約ができる会社の種類
セット契約を提供している会社は、大きく分けて「ガス会社が電気も売る」パターンと「電力会社がガスも売る」パターンの2種類があります。
例えば、東京ガスは電気も販売しており、ガスと電気をまとめてセット割引を適用しています。逆に、東京電力エナジーパートナーはガスも販売しています。どちらに揃えるかは、料金面での比較結果によって判断するのがよいでしょう。
セット契約のメリット
メリット①:光熱費がトータルで安くなる
セット契約の最大のメリットは、電気とガスを別々の最安会社で契約するよりも、トータルで安くなるケースがある点です。セット割引が適用されることで、単体では最安でなくても合計額ではお得になることがあります。
ただし、これは会社や使用量によって変わります。セット契約が本当にお得かどうかは、個別にシミュレーションして確認することが大切です。
メリット②:請求・管理の一本化
電気とガスを1社にまとめると、請求書が1通にまとまります。支払い日も統一されるため、家計管理が楽になります。Webマイページも1つで電気・ガス両方の使用量を確認できるので、光熱費の把握がしやすくなるのもポイントです。
メリット③:ポイントが効率よく貯まる
セット契約によってポイント還元率がアップする会社もあります。電気代とガス代の両方がポイント付与の対象になるため、月々の光熱費が多い世帯ほどポイントの恩恵が大きくなります。

セット契約のデメリット・注意点
デメリット①:必ずしも最安にはならない
セット契約がすべてのケースで最安になるわけではありません。電気とガスをそれぞれ別々の最安会社で契約したほうが、トータルで安くなるケースもあります。セット割引の金額よりも、個別最安との料金差のほうが大きい場合は、セットにしないほうが得です。
デメリット②:片方だけの切り替えがしづらい
セット契約をしている場合、「電気だけ別の安い会社に変えたい」と思ったときに、ガスのセット割引がなくなるというデメリットがあります。電気とガスが紐づいているため、片方だけの見直しがしづらくなる点は認識しておきましょう。
デメリット③:引っ越し時の手続きが複雑になることも
引っ越し先が現在の会社の供給エリア外だった場合、電気・ガスの両方を同時に切り替える必要が出てきます。引っ越しの可能性がある方は、解約金なしのセットプランを選んでおくのが安心です。
セット契約の割引は、電気・ガスの両方を契約していることが条件です。片方を解約するとセット割引が外れるため、実質的な値上げになることがあります。
エリア別・おすすめの電気ガスセットプラン
関東エリア(東京電力・東京ガス管内)
関東エリアはセット割の選択肢が最も豊富です。
- 東京ガス:電気・ガスセットで電気代が割引。知名度と安心感に加え、料金も競争力あり。
- CDエナジーダイレクト:中部電力×大阪ガスの合弁。電気ガスまとめてポイント還元。プラン数が豊富。
- 東京電力(とくとくガスプラン):電気は東京電力のまま、ガスをまとめられる。手軽さが魅力。
- エルピオ:電気もガスも安さに特化。セット契約でさらに割引あり。
- ニチガス:「でガ割」でガスと電気をセットに。シンプルな料金体系。
関東エリアでは、東京ガスの電気・ガスセットが総合的なバランスに優れていると言えます。料金面ではエルピオのほうが安い場合もありますが、サポート体制や認知度を含めた安心感では東京ガスに軍配が上がるでしょう。
中部エリア(中部電力・東邦ガス管内)
- 中部電力ミライズ(カテエネガスプラン):電気は中部電力のまま、ガスをまとめてセット割引。
- 東邦ガス(ファミリープラン):電気もまとめることで割引が適用。
中部エリアでは中部電力と東邦ガスの2社がセット割を展開しています。現在の契約をベースに、電気中心でまとめるなら中部電力、ガス中心でまとめるなら東邦ガスと考えるとシンプルです。
関西エリア(関西電力・大阪ガス管内)
- 関西電力(なっトクでんき+なっトクプラン):電気もガスもまとめてお得。セット割引あり。
- 大阪ガス(電気セット):ガスはそのままで電気をまとめる。大阪ガスユーザーには手軽。
関西エリアでは関西電力と大阪ガスの二択が中心です。料金面では関西電力のなっトクプラン(ガス)のほうが大阪ガスの一般料金よりも安いため、電気とガスの両方を関西電力にまとめるのが節約効果としては大きいケースが多いでしょう。

セット契約が向いている人・向いていない人
セット契約が向いている人
- 光熱費の管理を1社にまとめてシンプルにしたい人
- 電気とガスの使用量がともに中程度〜多い人(節約額が大きくなる)
- 頻繁な切り替えをする予定がなく、安定して使い続けたい人
- ポイント経済圏(楽天、Pontaなど)を統一して効率よく貯めたい人
セット契約が向いていない人
- 電気とガスそれぞれで最安を追求したい人
- 定期的に最安会社を見直して切り替える手間を惜しまない人
- 引っ越しの予定が近い人(エリア外になるリスク)
- オール電化住宅でガスを使っていない人
セット契約の申し込み方法
新規でまとめて申し込む場合
電気とガスの両方を新しい会社にまとめる場合は、その会社のWebサイトからセットプランを選んで申し込みます。電気の検針票とガスの検針票の両方を手元に用意しておくとスムーズです。
申し込み後は、電気・ガスそれぞれの切り替え手続きが進みます。切り替え日は検針日に合わせて設定されるため、電気とガスで切り替え日がずれることもありますが、問題なくセット割は適用されます。
すでに片方を契約中の場合
例えば、すでに東京ガスでガスを使っていて、電気もまとめたい場合は、東京ガスの電気に追加で申し込むだけです。既存のガス契約はそのままで、電気が追加されたタイミングからセット割が適用されます。
失敗しないセット選びのコツ
シミュレーションで必ず金額を確認する
セット割がお得かどうかは、自分の使用量によって変わります。エネチェンジや各社の公式サイトでシミュレーションを行い、現在の料金との差額を確認してから申し込みましょう。
セット割の適用条件を確認する
セット割の適用には条件がある場合があります。例えば「電気の契約アンペアが30A以上であること」「ガスの使用量が一定以上であること」などです。条件を満たさないとセット割が適用されない可能性があるため、申し込み前に確認してください。
解約条件もチェックする
セット契約で解約金が設定されている会社もあります。「電気だけ解約したい」「ガスだけ別の会社に変えたい」となった場合に、違約金が発生しないか事前に確認しておくと安心です。資源エネルギー庁の電力ガス小売り情報ページも参考になります。

よくある質問(Q&A)
Q. セット契約をしたら電気やガスの品質は変わる?
変わりません。電気は同じ送電線、ガスは同じ導管を通じて届くため、品質や安全性に違いはありません。変わるのは料金と請求元だけです。
Q. セット契約の途中で片方だけ解約できる?
技術的には可能です。ただし、片方を解約するとセット割引が外れるため、残った方の料金が割引なしに戻ります。解約金の有無も確認しておきましょう。
Q. 引っ越し先でもセット契約は続けられる?
引っ越し先が同じ会社の供給エリア内であれば、継続できるケースが多いです。ただし、エリア外への引っ越しの場合は両方の契約が終了し、引っ越し先で改めて契約する必要があります。
Q. オール電化住宅でもセット契約はできる?
オール電化住宅でガスを使っていない場合、電気ガスのセット契約はできません。オール電化向けの電気料金プランを選ぶのが適切です。
まとめ
電気とガスのセット契約は、「料金の割引」「管理の一本化」「ポイント還元」の3つのメリットがある一方で、個別最安よりは高くなるケースもあるため、必ずシミュレーションで確認することが大切です。
関東エリアでは東京ガスやCDエナジーダイレクト、中部エリアでは中部電力ミライズ、関西エリアでは関西電力のなっトクプランがセット契約の有力候補として挙げられます。いずれも解約金なしのプランが用意されているため、気軽に試すことが可能です。
光熱費を少しでも抑えたい方は、まず検針票を手元に用意して比較サイトでシミュレーションしてみてください。セット契約が向いているかどうかは、実際の数字で判断するのが一番確実です。

