安いガス会社を探すなら「エリア×使用量」で絞り込む

ガス自由化で選択肢が増えたものの、「結局どこが安いのかわからない」という方は少なくありません。ガス料金は地域の大手ガス会社(東京ガス・大阪ガスなど)の料金をベースに、新ガス会社が数%安い料金を設定しているのが一般的です。
この記事では、エリア別に安いガス会社を比較し、世帯人数ごとの節約額をシミュレーションします。
関東エリア(東京ガス供給エリア)の安いガス会社
エルピオ都市ガス
東京ガスの一般料金と比較して、単価が3.2〜5.1%安い設定です。使用量が多いほど差額が広がるため、ファミリー世帯に向いています。新規契約で5,000円割引キャンペーンを実施していることもあります。
CDエナジーダイレクト
中部電力と大阪ガスが設立した会社で、首都圏で60万件の実績があります。一人暮らしのガス単体契約では月2,846円程度と、トップクラスの安さです。電気とのセット割でさらにお得になります。
レモンガス
東京ガスより約5%安い料金設定で、特にファミリー層に人気です。「わくわくプラン」は基本料金・従量料金ともに東京ガスを下回っています。
世帯別の年間節約額(東京ガスとの比較)
| 世帯 | 月使用量目安 | エルピオ | CDエナジー | レモンガス |
|---|---|---|---|---|
| 一人暮らし | 5〜10m³ | 約800円/年 | 約1,100円/年 | 約900円/年 |
| 二人暮らし | 15〜25m³ | 約2,500円/年 | 約2,000円/年 | 約2,300円/年 |
| ファミリー | 30〜50m³ | 約4,000円/年 | 約3,200円/年 | 約3,800円/年 |
※上記は概算であり、原料費調整額や使用量によって変動します。
関西エリア(大阪ガス供給エリア)の安いガス会社
エルピオ都市ガス
大阪ガスと比較して単価が最大5.1%安い設定です。関西でも利用できる数少ない新ガス会社の一つです。
関電ガス
関西電力が提供するガスサービスです。電気とガスをまとめると「なっトクパック」が適用され、ガス料金が大阪ガスの一般料金より安くなります。月31m³以上使う家庭では約10%お得になるケースもあります。

中部エリア(東邦ガス供給エリア)の安いガス会社
エルピオ都市ガス
東邦ガスと比べて基本料金・従量料金ともに5.9%安い設定です。中部エリアでは選択肢が少ないため、エルピオ都市ガスが最有力候補の一つになります。
中部電力ミライズ
電気との同時契約で「カテエネガスプラン」が利用できます。ガス料金が2%割引されるほか、カテエネポイントも貯まります。
安いガス会社を選ぶときの注意点
原料費調整額で実際の料金が変わる
ガス料金にはLNGの輸入価格に連動する「原料費調整額」が含まれます。基本料金や単価だけで比較しても、この調整額によって実際の請求額は変動します。各社の公式サイトで最新の料金を確認してください。
キャンペーン終了後の料金をチェック
初月無料やキャッシュバックなどのキャンペーンは魅力的ですが、特典が終わった後の通常料金で比較するのが大前提です。キャンペーン込みでしか安くならない会社は避けましょう。
プロパンガスは別枠で考える
プロパンガスは都市ガスとは料金体系が大きく異なります。プロパンガスの料金が高いと感じたら、ガス会社の比較だけでなく、都市ガスへの変更やオール電化の検討も選択肢に入ります。
ガス料金の仕組みを理解して正しく比較する
ガス料金の計算式
都市ガスの料金は「基本料金+(従量料金単価±原料費調整額)x使用量」で計算されます。基本料金は毎月固定で発生する費用、従量料金は使用量に応じて変動する費用です。
新ガス会社の多くは、地域の大手ガス会社(東京ガス・大阪ガスなど)の料金体系をベースに、基本料金と従量単価を数%安く設定しています。この「数%」の差が、使用量が多いほど年間の節約額として大きくなります。
原料費調整額とは
原料費調整額は、LNG(液化天然ガス)の輸入価格に連動して毎月変動する金額です。国際的なエネルギー価格の変動を反映するため、基本料金や従量単価だけでは実際の請求額を正確に予測できません。
料金比較サイトのシミュレーション結果と実際の請求額にズレが出る主な原因がこの原料費調整額です。正確に比較したい場合は、各社の公式サイトで最新の調整額を確認しましょう。

プロパンガスが高い場合の選択肢
プロパンガスの料金は都市ガスの1.5から2倍
プロパンガスは都市ガスと比べて料金が高い傾向にあります。これはボンベでの個別配送コストがかかるためです。月額で5,000から10,000円程度の差が出ることも珍しくありません。
プロパンガス会社を変える
プロパンガスも会社の変更は可能です。複数の会社から見積もりを取り、料金を比較しましょう。「プロパンガス料金消費者協会」などの比較サービスを利用すると、適正価格の会社を見つけやすくなります。
オール電化への切り替え
長期的にガス代を削減したい場合は、オール電化への切り替えも選択肢に入ります。初期費用はかかりますが、ガス基本料金がなくなるため月々のランニングコストは下がる場合があります。太陽光発電と組み合わせるとさらに効果的です。
ガス会社切り替えの手順をおさらい
手順1:検針票を用意する
ガスの検針票に記載されている「お客様番号」と「供給地点特定番号」が切り替え手続きに必要です。検針票が手元にない場合は、現在のガス会社のマイページやコールセンターで確認できます。
手順2:新しいガス会社に申し込む
公式サイトの申込みフォームから、検針票の情報と支払い方法(クレジットカードまたは口座振替)を入力します。多くの場合、5分程度で申込みが完了します。
手順3:自動的に切り替え完了
旧ガス会社への解約手続きは新会社が代行するため、自分でやることはありません。申込みから約2週間から4週間で切り替えが完了し、新しい料金が適用されます。ガスが止まる期間はありません。
切り替え手続きの詳しい解説は「ガス会社の切り替えに必要なもの一覧|検針票だけでOKの手続き手順」で確認できます。
安いガス会社を選ぶときによくある質問
Q. 安いガス会社はガスの品質が悪い?
品質に差はありません。どのガス会社を選んでも、ガス導管は同じものを使用します。届くガスの成分も同じなので、コンロや給湯器の使い勝手は変わりません。
Q. 新ガス会社が倒産したらどうなる?
万が一新ガス会社が撤退しても、ガスの供給が止まることはありません。経過措置として地域の大手ガス会社が供給を引き継ぐ仕組みになっています。
Q. 賃貸でもガス会社を変えられる?
都市ガスなら賃貸でも自由に切り替え可能です。ただし、マンション全体で一括契約している場合や、オーナーがガス会社を指定しているケースでは変更できないことがあります。管理会社に事前確認しておきましょう。
ガス料金が高いときの見直しステップ
ステップ1:検針票で使用量を確認する
まずは検針票で月のガス使用量(m3)を確認します。一人暮らしなら月5から10m3、二人暮らしなら15から25m3、ファミリーなら30から50m3が目安です。これより大幅に多い場合は、使い方を見直すだけでも節約効果があります。
ステップ2:ガスの使い方を見直す
お風呂の追い焚きを減らす、シャワーの時間を短縮する、食器洗いはため洗いにするなど、日常の使い方を工夫するだけで月1,000円程度の節約になることがあります。特に冬場の給湯はガス使用量の大部分を占めるため、効果が大きいです。
ステップ3:ガス会社を比較して切り替える
使い方を見直したうえで、ガス会社を切り替えると二重の節約効果が得られます。エルピオ都市ガスやCDエナジーなど、大手より数%安い会社に切り替えれば、使い方の工夫と合わせて年間5,000から10,000円の節約も可能です。
ガス代を節約するためのその他の方法
ガス会社の切り替え以外にも、日常の使い方を見直すことでガス代を下げることができます。お風呂のお湯はりを1日1回にして追い焚きの回数を減らす、シャワーの時間を1分短縮する、食器洗いはため洗いにしてお湯の使用量を減らすなど、小さな工夫の積み重ねで月500円から1,000円程度の節約になります。ガス会社の切り替えと合わせて取り組めば、年間で5,000円から10,000円以上の節約も十分可能です。
まとめ:エリアと使用量に合った会社を選べば年間数千円の節約に
安いガス会社は地域や世帯人数によって変わりますが、関東ならエルピオ都市ガス・CDエナジー・レモンガス、関西なら関電ガス、中部ならエルピオ都市ガスが有力候補です。
年間の節約額は世帯人数や使用量によって800〜5,000円程度と幅がありますが、一度切り替えれば毎月自動的に安くなるため、手間に対するリターンは大きいです。
ガス会社の選び方をさらに詳しく知りたい方は「ガス会社の選び方|料金・セット割・解約金で見るべき3つのポイント」も参考にしてください。電気とまとめたい方は「電気とガスのセット契約はお得?エリア別おすすめと選び方のコツ」がおすすめです。
参考サイト:セレクトラ 都市ガス料金比較 / マイベスト 東京のガス会社のおすすめ / エネチェンジ ガス比較

