電気代やガス代の支払い方法を何となく選んでいる人は意外と多い。しかし、支払い方法を変えるだけで年間で数千円の差が出ることがある。電気・ガスの支払い方法には「口座振替」「クレジットカード払い」「振込用紙(コンビニ払い)」の3つがあり、それぞれにメリットとデメリットがある。
ここでは、3つの支払い方法を徹底的に比較しながら、どの方法が自分にとって一番お得なのかを判断するための情報をまとめていく。

電気・ガスの支払い方法は3種類
電気代とガス代の支払い方法は、基本的に以下の3つから選べる。それぞれの特徴を見ていこう。
口座振替
銀行口座から毎月自動的に引き落とされる方法だ。かつては東京電力や東京ガスなどで月55円の口座振替割引が適用されていたが、東京電力は2024年10月に、東京ガスは2025年3月にそれぞれ廃止している。大阪ガスなど一部の会社では口座振替割引が残っている場合もあるが、大手でも廃止が進んでいる。
支払いが自動化されるため手間がかからず、支払い忘れのリスクも低い。
クレジットカード払い
毎月の電気代・ガス代をクレジットカードで自動的に決済する方法だ。カードの還元率に応じてポイントが貯まるため、実質的な割引効果がある。還元率1%のカードで月の光熱費が15,000円(電気10,000円+ガス5,000円)なら、年間で1,800ポイントが貯まる計算だ。
口座振替割引がない電力会社・ガス会社を利用している場合は、クレジットカード払いが最もお得な選択肢になる。
振込用紙(コンビニ払い)
毎月届く振込用紙を使って、コンビニや金融機関の窓口で支払う方法だ。割引やポイント還元がないため、金銭的なメリットは基本的にない。
ただし、クレジットカードを持っていない場合や、口座振替の手続きが面倒な場合の選択肢にはなる。また、一部のコンビニ支払い対応のバーコード決済アプリ(PayPayなど)を使えば、間接的にポイントが貯まるケースもある。
3つの支払い方法の比較まとめ
- 口座振替:口座振替割引は大手でも廃止が進んでいる(東京電力・東京ガスは廃止済み)。手間なし、ポイントは貯まらない
- クレジットカード払い:ポイント還元あり(還元率はカードによる)、手間なし、口座振替割引は受けられない
- コンビニ払い:割引もポイントもなし、毎月支払いに行く手間がかかる
どれが得かは「毎月いくら払っているか」で変わる。まずは光熱費を含めた固定費を書き出して把握するところから始める人も多い。
口座振替とクレジットカード払い、どっちがお得?
多くの人が迷うのが、口座振替とクレジットカード払いのどちらがお得かという点だろう。結論としては、月の光熱費の合計額と口座振替割引の有無によって異なる。
口座振替割引がある場合の損益分岐点
東京電力や東京ガスなどの大手で口座振替割引(月55円)がある場合、クレジットカードの還元率1%で計算すると損益分岐点は月5,500円だ。
- 月の光熱費が5,500円未満 → 口座振替のほうがお得
- 月の光熱費が5,500円以上 → クレジットカード払いのほうがお得
一人暮らしで電気代もガス代も少額な場合は口座振替のほうが有利になることもあるが、二人暮らし以上の世帯では光熱費が5,500円を超えることが多いため、クレジットカード払いに軍配が上がる。
口座振替割引がない場合
新電力や新しいガス会社を利用している場合、口座振替割引がないケースが多い。この場合は迷わずクレジットカード払いを選ぶのが正解だ。割引がない口座振替にはメリットがないため、少しでもポイントが貯まるクレジットカード払いのほうが得になる。

電力会社・ガス会社別の対応支払い方法
電力会社やガス会社によって、対応している支払い方法は異なる。ここでは主要な会社の対応状況を紹介する。最新の情報は各社の公式サイトで確認してほしい。
主な電力会社の支払い方法
- 東京電力エナジーパートナー:口座振替、クレジットカード、振込用紙に対応(※口座振替割引は2024年10月に廃止済み)
- 東京ガスの電気:口座振替、クレジットカード、払込書に対応。ガスとまとめて同じ支払い方法で管理できる
- Looopでんき:クレジットカード払いのみ対応。口座振替やコンビニ払いは不可
- オクトパスエナジー:クレジットカード、口座振替に対応。コンビニ払いにも対応
- ENEOSでんき:口座振替、クレジットカードに対応
主なガス会社の支払い方法
- 東京ガス:口座振替、クレジットカード、払込書に対応(※口座振替割引は2025年3月に廃止済み)
- 大阪ガス:口座振替(月55円割引あり)、クレジットカード、振込用紙に対応
- レモンガス:口座振替、クレジットカードに対応
電力会社によっては支払い方法が限定されているケースがある。特にクレジットカード払いのみ対応の新電力もあるため、カードを持っていない場合は契約前に確認しておこう。
電気・ガスの支払いをまとめる方法
電気とガスの支払いを一本化すると、家計管理がよりシンプルになる。以下の方法が一般的だ。
電気・ガスのセット契約
東京ガスやCDエナジーダイレクトなど、電気とガスのセットプランを提供している会社で契約すれば、支払い先が1つにまとまる。請求書も1つになるため、管理の手間が大幅に減る。さらにセット割引が適用されることもあり、料金面でもメリットがある。
クレジットカードで一本化
別々の電力会社・ガス会社で契約していても、支払い方法を同じクレジットカードに設定すれば、カードの明細上で光熱費を一元管理できる。ポイントも同じカードに集約されるため、効率よく貯められる。
とはいえ紙で届く検針票や契約書面はどうしても残る。光熱費関連の書類だけを1か所にまとめておくと、支払い方法を変更するときにも探し回らずに済む。

スマホ決済アプリを使った支払い方法
近年は、振込用紙のバーコードをスマホ決済アプリで読み取って支払う方法も広がっている。
PayPayやau PAY、d払いなどのアプリで電気代・ガス代を支払うことができる電力会社・ガス会社もある。アプリ側のキャンペーンが開催されている時期には、通常よりも多くのポイントが還元されることがある。
ただし、スマホ決済での支払いは毎回手動で行う必要があるため、口座振替やクレジットカード払いのような自動化はできない。手間を惜しまない人にとっては選択肢のひとつになるだろう。
電気・ガスの支払い方法でよくある質問
Q. 支払い方法の変更はいつから反映される?
一般的に、支払い方法の変更手続きをしてから1〜2か月後の請求分から新しい方法が適用される。変更直後の請求は従来の方法で処理されることがあるため、すぐに反映されなくても慌てなくて大丈夫だ。
Q. 電気とガスで別々の支払い方法にできる?
セット契約をしていない限り、電気とガスの支払い方法はそれぞれ個別に設定できる。たとえば「電気はクレジットカード、ガスは口座振替」といった組み合わせも可能だ。
Q. コンビニ払いの期限が過ぎたらどうなる?
振込用紙の支払い期限が過ぎると、督促状が届く場合がある。さらに支払いが遅れると延滞利息が発生したり、最悪の場合は電気やガスの供給が停止されることもある。支払い忘れが心配な人は、口座振替かクレジットカード払いにしておくのが安心だ。
Q. 引っ越しの際に支払い方法は引き継がれる?
引っ越しで電力会社やガス会社が変わる場合は、新しい契約先で改めて支払い方法を設定する必要がある。同じ電力会社・ガス会社を継続利用する場合でも、住所変更と合わせて支払い情報の確認を行っておくとよい。

まとめ
電気・ガスの支払い方法は、月の光熱費が5,500円以上ならクレジットカード払い、5,500円未満で口座振替割引がある場合は口座振替がお得だ。新電力や新しいガス会社では口座振替割引がないことが多いため、その場合はクレジットカード払いがベストな選択肢になる。
コンビニ払いは割引もポイントもないため、特別な理由がなければ避けたほうがよい。支払い方法の変更は各社のマイページから手続きでき、翌月以降の請求から反映される。
支払い方法の選び方について詳しくは、セレクトラの電気料金支払い方法比較や、おうち省エネガイドの新電力支払い方法一覧も参考にしてほしい。毎月の固定費を賢く支払って、家計の節約につなげよう。


