大東建託の賃貸物件に住んでいて「ガス代が高い」と感じたことはないだろうか。その原因は、大東建託グループのガス会社「ガスパル」にある可能性が高い。ガスパルは大東建託グループの賃貸物件を中心にLPガス(プロパンガス)を供給しているガス会社だ。
この記事では、ガスパルの料金が高いと言われる理由や利用者のリアルな口コミ、ガス代を少しでも安くするための具体的な対策を解説する。賃貸物件でガス代に悩んでいる方はぜひ参考にしてほしい。

ガスパルとはどんな会社?
株式会社ガスパルは、大東建託株式会社が100%出資して2002年に設立した総合エネルギー企業だ。主にLPガス(プロパンガス)の供給を事業の中心としており、大東建託グループの賃貸物件を中心に全国で約100か所の販売所を展開している。LPガスのほかに、一部のエリアでは都市ガスの供給(「いい部屋ガス」ブランド)も行っている。
ガスパルのガス料金は本当に高い?
プロパンガスの料金が相場より高いとの声
ガスパルの口コミで最も多いのが、「ガス代が高い」という不満だ。基本料金が1,900円程度、従量料金が1m3あたり1,000円近いという報告もあり、プロパンガスの全国相場と比較しても高めの水準だという声が目立つ。一人暮らしでも月のガス代が8,000〜10,000円近くになるケースが報告されている。
単価を自分で下げられない以上、打てる手は「使う量を減らす」側に限られる。給湯はガス代の大部分を占めるため、まず手を付ける人が多いのが節水シャワーヘッドへの交換だ。
なぜガスパルの料金は高いのか
ガスパルの料金が高い背景には、以下のような構造的な要因がある。
- プロパンガスは自由料金制:都市ガスと違い、プロパンガスは業者が自由に料金を設定できる。公共料金ではないため、価格競争が働きにくい
- 賃貸物件ではガス会社が指定されている:大東建託の物件ではガスパルが指定業者になっているケースが多く、入居者が自由にガス会社を変えられない
- 供給コスト:LPガスはボンベで各戸に配送するため、都市ガスに比べて配送コストがかかる
- 設備費用の上乗せ:給湯器やコンロなどのガス機器の設置費用がガス料金に含まれている場合がある
都市ガスの「いい部屋ガス」は別物
SNSで見かける「大東建託のガス代が高い」という口コミの多くは、LPガス(ガスパル)についてのものであり、都市ガスの「いい部屋ガス」は東京ガスの一般料金と同等かそれに近い料金設定になっている。都市ガスとプロパンガスを混同しないことが大切だ。

ガスパルの口コミ・評判
気になる口コミ
「一人暮らしなのにガス代が高すぎる」
ガスパルの利用者からは、「一人暮らしでお風呂はシャワーだけなのに月8,000円近くかかる」「冬場は1万円を超えることもある」という声が多い。都市ガスの一人暮らしの平均が月3,000〜4,000円程度であることを考えると、かなりの差があると感じるのは当然だ。
「自分でガス会社を選べない」
賃貸物件ではガス会社がオーナーによって指定されているため、入居者が自由に切り替えることができないという不満が多い。「安いガス会社に変えたいのに変えられない」というストレスを抱えている人が少なくない。
「料金の内訳がわかりにくい」
請求書の料金内訳がわかりにくいという声もある。基本料金や従量料金の明細が不透明だと感じるユーザーもいるようだ。
良い口コミ
「緊急時の対応は早い」
ガス漏れやガス機器の故障など緊急時の対応については、「連絡したらすぐに来てくれた」「24時間対応で助かった」という評価がある。全国に約100か所の販売所があるため、対応の速さは強みのひとつだ。
「都市ガスのいい部屋ガスは普通の料金」
都市ガスエリアで「いい部屋ガス」を利用しているユーザーからは、「東京ガスと変わらない料金で特に不満はない」という口コミもある。

ガスパルのガス代を安くする方法
賃貸物件でガスパルが指定業者になっている場合、ガス会社の切り替えは難しい。しかし、ガスの使い方を工夫することで、月々のガス代を抑えることは可能だ。
お風呂のガス代を減らす
ガス代の中で最も大きな割合を占めるのがお風呂(給湯)だ。以下の工夫で節約効果が期待できる。
- シャワーの時間を1分短くする(月数百円の節約になることも)
- 追い焚きの回数を減らす(家族が続けて入浴する)
- 給湯温度を1度下げる(37度→36度でも十分温まる)
- 節水シャワーヘッドに交換する(ガス代と水道代の両方が節約できる)
このうち追い焚きの回数は、湯温をどれだけ保てるかで決まる。家族の入浴時間がバラバラな家庭では、湯船の熱が逃げるのを抑える風呂ふたや保温シートを併用しているケースが多い。
キッチンのガス代を減らす
- 食器洗いはお湯ではなく水で行う(手荒れが気になる場合はゴム手袋を活用)
- 鍋蓋を使って調理時間を短縮する
- 電子レンジで下ごしらえしてからガスを使う
引っ越し時にガス会社を確認する
次の引っ越し先を選ぶ際は、ガスの種類(都市ガスかプロパンガスか)を事前に確認しよう。都市ガスの物件を選ぶだけで、月々のガス代が大幅に安くなる可能性がある。
大家に相談してみる
ガス料金が明らかに高い場合、大家や管理会社に相談してみるのも一つの方法だ。ガス会社の変更を検討してもらえるケースもゼロではない。複数の入居者が同じ不満を持っている場合は、一緒に相談するほうが効果的だ。
プロパンガスの料金は自由料金制のため、同じガスパルでも物件によって料金が異なる場合がある。入居前に必ずガスの種類と料金体系を確認しよう。また、賃貸物件のガス会社は入居者が自由に切り替えられないケースが多い点も理解しておこう。
ガスパルのメリット・デメリットまとめ
メリット
- 全国約100か所の販売所があり、緊急時の対応が早い
- 大東建託グループの安定した経営基盤
- 24時間対応のサポート体制
- 都市ガスの「いい部屋ガス」は標準的な料金水準
デメリット
- プロパンガスの料金が相場より高いとの声が多い
- 賃貸物件ではガス会社を自由に切り替えられない
- 料金の内訳がわかりにくいと感じるユーザーがいる
- プロパンガスと都市ガスの料金差が大きい
よくある質問
Q. ガスパルから他のガス会社に切り替えられる?
賃貸物件の場合、ガス会社はオーナーが契約しているため、入居者が自由に切り替えることは基本的にできない。持ち家の場合は切り替えが可能だ。
Q. ガスパルの料金は交渉できる?
入居者個人での交渉は難しいが、大家や管理会社を通じて料金の見直しを依頼できるケースはある。複数の入居者で協力して要望を出すほうが効果的だ。
Q. プロパンガスはどうして都市ガスより高いの?
プロパンガスはボンベでの個別配送が必要なため、配送コストがかかる。また、自由料金制のため市場競争が働きにくい構造になっている。都市ガスは導管を通じて供給されるため、配送コストが低く抑えられている。

まとめ
ガスパルは大東建託グループのガス会社で、主に賃貸物件向けにLPガスを供給している。口コミでは料金の高さに対する不満が多いが、これはプロパンガス業界全体の構造的な問題でもある。
賃貸物件ではガス会社を変えられないケースが多いため、日常的なガスの節約テクニックを実践することが現実的な対策だ。次の引っ越し先を選ぶ際は、ガスの種類(都市ガスかプロパンガスか)を事前に確認しておくことをおすすめする。


