「ガス給湯器のお湯が出にくくなった」「異音がする」「10年以上使っている」――こんな症状が出たら、そろそろ交換のタイミングかもしれない。でも「交換費用っていくらくらいかかるの?」と不安に思う方は多いよね。
この記事では、ガス給湯器の交換にかかる費用相場を工事費込みで解説し、給湯器の種類別の価格差や、費用を抑えるための具体的な方法も紹介していくよ。いざという時に慌てないように、事前に相場感を掴んでおこう。

ガス給湯器の交換費用の相場
ガス給湯器の交換費用は、本体価格と工事費を合わせて約10〜30万円程度が一般的な相場だ。記事執筆時点の情報では、平均的な交換費用は約20万円前後とされている。
ただし、この費用は給湯器の種類(給湯専用・オート・フルオート)、号数(16号・20号・24号)、設置タイプ(壁掛け・据え置き・PS設置)によって大きく変わってくる。
給湯器の種類別の費用目安
ガス給湯器 交換費用の目安(工事費込み)
- 給湯専用タイプ:約7〜15万円
- オートタイプ(追い焚き付き):約15〜25万円
- フルオートタイプ(自動足し湯付き):約18〜30万円
- エコジョーズ(高効率給湯器):約20〜35万円
※価格は号数・設置条件によって変動する。最新の見積もりは施工業者に確認してください。
号数による価格の違い
給湯器の「号数」は、1分間にどれだけのお湯を出せるかを表す数値。一般的な家庭では以下のように選ぶことが多い。
- 16号:1〜2人世帯向け。シャワーと台所を同時に使わないなら十分
- 20号:2〜3人世帯向け。シャワーと台所の同時使用がギリギリ可能
- 24号:3人以上の家庭に多い選択肢。シャワーと台所を同時に使っても湯量が安定する
号数が大きくなるほど本体価格は上がるけど、日常の快適さに直結する部分なので、家族の人数や使い方に合った号数を選ぶのが大切だ。
本体だけの価格感を知っておくと、業者の見積もりが妥当かどうか判断しやすくなる。号数ごとの実売価格を眺めてみるのもおすすめだ(設置工事は有資格者への依頼が必要)。
ガス給湯器の交換費用の内訳
交換費用の内訳を知っておくと、見積もりをもらったときに適正価格かどうか判断しやすくなる。一般的な内訳は次のとおり。
本体価格
メーカー希望小売価格(定価)は20〜40万円程度だけど、施工業者やネット販売では定価の40〜70%OFFで販売されていることが多い。実際の本体購入価格は6〜20万円程度になるのが一般的だ。
標準工事費
既存の給湯器を取り外して新しいものを設置する基本的な工事費は、約3〜5万円程度。既存の配管をそのまま使える場合は工事がスムーズで費用も抑えやすい。
追加工事費(発生する場合)
以下のようなケースでは追加費用が発生する可能性がある。
- 配管の延長や交換が必要な場合:1〜3万円程度
- リモコンの交換:1〜2万円程度
- 設置場所の変更:2〜5万円程度
- 排気筒の延長や変更:1〜3万円程度

エコジョーズとは?従来型との違い
給湯器選びで必ず出てくるのが「エコジョーズ」。これは排気熱を再利用する高効率タイプの給湯器で、従来型と比べてガスの使用量を約13%程度削減できるとされている。
エコジョーズのメリット
- ガス代が安くなる:従来型と比べて年間で数千円〜1万円程度の節約が見込める
- CO2排出量が少ない:環境にも配慮した選択肢
- 補助金の対象になる可能性がある:国や自治体の省エネ補助金を活用できるケースがある
エコジョーズのデメリット
- 本体価格が従来型より高い:2〜5万円程度の価格差がある
- ドレン排水工事が必要:排気熱を再利用する際に出る結露水を排水するための工事が発生
初期費用は従来型より高くなるものの、ガス代の節約分で数年で差額を回収できるケースが多い。長く使うことを考えると、エコジョーズを選ぶほうがトータルコストで有利になりやすいよ。
給湯器の交換費用を抑える方法
給湯器の交換費用をできるだけ抑えるための方法をいくつか紹介するよ。
1. 複数の業者から見積もりを取る
給湯器の交換費用は業者によって大きく異なる。ガス会社(東京ガスや大阪ガスなど)、給湯器専門の交換業者、リフォーム会社、ホームセンターなど、少なくとも2〜3社から見積もりを取って比較するのがおすすめだ。
一般的に、ガス会社は安心感があるぶん費用がやや高め。給湯器専門の交換業者はネット集客で中間マージンを削減しているため、比較的リーズナブルな傾向がある。
2. 補助金を活用する
エコジョーズやエコキュート、ハイブリッド給湯機などの省エネタイプの給湯器に交換する場合、国や自治体の補助金が利用できる可能性がある。補助金の内容は年度や自治体によって異なるため、お住まいの地域の情報を確認してみよう。
従来型のガス給湯器は、記事執筆時点では省エネ補助金の対象外であることが多い。補助金を活用したい場合は、エコジョーズ以上の省エネ性能を持つ機種を選ぶ必要がある。
3. 壊れる前に計画的に交換する
給湯器が完全に壊れてからだと、「今すぐ交換してほしい」という緊急対応になり、業者選びの余裕がなく割高になりがち。使用年数が10年を超えたら、まだ動いているうちに見積もりを取り始めるのが賢い方法だ。複数の業者をじっくり比較する時間が確保できる。
4. メーカーにこだわりすぎない
リンナイ、ノーリツ、パロマなど、主要メーカーの給湯器は品質面で大きな差はないとされている。特定のメーカーにこだわるよりも、必要な機能・号数に合った機種の中で価格を比較したほうがコスパよく交換できるよ。

ガス給湯器の交換のサインとタイミング
ガス給湯器の一般的な寿命は約10〜15年。以下のような症状が出たら、交換を検討するタイミングだ。
- お湯の温度が安定しない:急に熱くなったり冷たくなったりする
- 異音がする:運転中にボンッという着火音や異常な振動音がする
- お湯が出るまでに時間がかかる:以前より明らかに遅くなった
- リモコンにエラーコードが表示される:頻繁にエラーが出る場合は内部の劣化が進んでいる
- 排気口付近から煤や変色が見られる:不完全燃焼の可能性があり、安全上すぐに点検が必要
特に排気口の異常や焦げ臭いにおいがする場合は、安全面のリスクがあるため早急に対応してほしい。完全に壊れる前に交換を済ませるのが理想だよ。
なお、交換までの期間も、その後も、給湯で使うお湯の量そのものを減らせばガス代は抑えやすい。工具なしで付け替えられる節水シャワーヘッドを使う方も多い。
マンションでの給湯器交換の注意点
マンションで給湯器を交換する場合は、戸建てとは異なる注意点がいくつかある。
- PS(パイプスペース)設置の場合:サイズや排気方式が限定されるため、同じタイプの機種に交換するのが基本
- 管理組合への届出:工事内容によっては事前の届出が必要なケースがある
- 搬入経路の確認:エレベーターや階段の幅によっては搬入が難しい場合もある
マンションの場合は、マンション対応の実績がある業者を選ぶのが安心だ。PS内に設置するタイプの給湯器は特殊な知識が必要になるケースもある。
よくある質問
Q. ガス給湯器からエコキュートへの切り替えはどうなの?
エコキュートは電気でお湯を沸かすヒートポンプ式の給湯器。ガス代がゼロになるかわりに電気代がかかるけど、深夜電力を活用すればトータルの光熱費を抑えられるケースがある。ただし初期費用が30〜50万円程度とガス給湯器より高額で、設置スペースも大きい。オール電化住宅への切り替えも含めて検討する必要がある。
Q. 給湯器の交換工事にはどのくらい時間がかかる?
同じタイプの給湯器への交換であれば、通常2〜4時間程度で完了する。配管の変更や設置場所の移動がある場合は半日〜1日程度かかることもある。
Q. 給湯器の交換は自分でできる?
ガス給湯器の交換は資格が必要な作業であり、DIYは法律で禁止されている。ガス機器の設置にはガス消費機器設置工事監督者などの資格が必要だ。安全のためにも、必ず資格を持った専門業者に依頼しよう。
まとめ
ガス給湯器の交換費用は、工事費込みで約10〜30万円が一般的な相場。給湯専用タイプなら比較的安く、フルオートタイプやエコジョーズになると費用は上がるけれど、長期的なガス代の節約や快適さの面では投資に見合うケースが多い。
費用を抑えるためには、複数の業者から見積もりを取ること、補助金を活用すること、壊れる前に計画的に交換することが大切だ。使用年数が10年を超えている場合は、早めに情報収集を始めておくことをおすすめするよ。


