毎月のガス代、できれば少しでも安くしたいと思いませんか。特に冬場はお風呂の追い焚きや暖房でガスの使用量が増え、請求書を見てため息をついた経験がある方も多いでしょう。
総務省の家計調査によると、一人暮らしのガス代は月平均約3,056円、冬場(1月~3月)は約3,941円まで上がります。ファミリー世帯ではさらに高くなり、月5,000円~8,000円程度になることも珍しくありません。
この記事では、お風呂・キッチン・給湯器の使い方から、ガス会社の切り替えまで、家庭ですぐに実践できるガス代の節約コツを10個紹介します。無理なく取り入れられるものから始めてみてください。

お風呂・シャワーの節約コツ
1. シャワーの時間を短くする
ガス代の中で最も大きな割合を占めるのがお風呂・シャワーの給湯です。シャワーを1分短くするだけで、年間約2,000円の節約になるとされています。
具体的には、体を洗っている間はシャワーを止める「こまめ止め」が効果的です。シャワーを出しっぱなしにすると、1分間で約12リットルのお湯を消費します。5分間の出しっぱなしをやめるだけで大きな節約になります。
2. 節水シャワーヘッドに交換する
節水シャワーヘッドに交換するだけで、ガス代を20~30%削減できる可能性があります。少ないお湯の量でも水圧を維持できる設計のため、使い心地はほとんど変わりません。
節水シャワーヘッドは2,000円~5,000円程度で購入でき、工具不要で簡単に取り付けられるものがほとんどです。投資金額に対する節約効果が非常に高いアイテムです。
3. お風呂は間隔を空けずに入る
家族で時間を空けてお風呂に入ると、その都度追い焚きが必要になります。追い焚き1回あたり約80円~100円のガス代がかかるため、毎日追い焚きをすると月に2,400円~3,000円の出費です。
できるだけ続けて入浴し、お湯が冷めないうちに全員が入り終えるようにしましょう。フタを閉めておくだけでもお湯の温度低下を遅らせることができます。
4. 給湯温度を見直す
給湯器の設定温度を42℃から40℃に下げると、約9%の省エネになり、シャワー使用で年間約2,939円の節約になるとされています。夏場は38℃でも十分快適にシャワーを浴びられます。季節に応じて設定温度を調整する習慣をつけましょう。

キッチンの節約コツ
5. 調理時にフタを活用する
鍋やフライパンにフタをするだけで、調理にかかるガスの量を大幅に減らせます。フタをすることで熱が逃げにくくなり、加熱時間が短縮されるためです。お湯を沸かすときもフタをするだけで沸騰までの時間が短くなり、ガス代の節約につながります。
6. 火力を適切に調整する
ガスコンロの火力は、鍋底からはみ出ない程度の「中火」が最も効率的です。強火にしても鍋底からはみ出た炎は空気を温めるだけで、調理時間の短縮にはあまりつながりません。中火で調理することで、ガスの消費量を約10%削減できるとされています。
7. 食器洗いはお湯の使い方を工夫する
冬場は食器洗いにお湯を使いたくなりますが、給湯は意外とガスを消費します。以下のような工夫でガス代を抑えられます。
- お湯の温度を低めに設定する(38℃程度で十分)
- ため洗いにして、流しっぱなしを避ける
- 油汚れはキッチンペーパーで拭き取ってから洗う(お湯の使用量を減らせる)
ガス契約の見直し
8. ガス会社を切り替える
都市ガスの自由化により、ガス会社も自由に選べるようになっています。ガス会社を切り替えるだけで、ガス代が月数百円~千円以上安くなるケースもあります。
特に都市ガスエリアでは、Web申し込みだけで切り替えが完了し、工事も立ち会いも不要です。ガスの品質は変わらず、同じガス管から同じガスが届くので安心です。
プロパンガスの場合はさらに効果が大きく、会社間の料金差が非常に大きいのが特徴です。複数社から見積もりを取って比較することで、月に数千円単位の節約ができることもあります。
9. 電気とガスのセットプランを検討する
電気とガスを同じ会社でまとめると、セット割引が適用されて光熱費全体が安くなります。割引額は会社によって異なりますが、月数百円のセット割引に加え、ポイント還元や請求書の一本化による管理の簡素化といったメリットもあります。

その他の節約コツ
10. 給湯器の電源をこまめに切る
給湯器は、お湯を使っていないときでもパイロットランプやセンサーが稼働している機種があります。外出時や就寝時に給湯器のリモコンをオフにするだけでも、わずかですがガス代の節約になります。
ただし、寒冷地では凍結防止のために給湯器を切らないほうがよい場合もあるため、取扱説明書を確認してください。
都市ガスとプロパンガスの節約の違い
- 都市ガス:料金が比較的安い。ガス会社の切り替えが簡単(Web申し込みのみ)
- プロパンガス:料金が割高な傾向。ただし会社間の価格差が大きいため、切り替えによる節約効果が大きい
プロパンガスを使っている方は、ガス会社の見直しが最も効果的な節約方法です。適正価格のガス会社に切り替えることで、ガス代が30%以上安くなったケースも報告されています。まずは複数のプロパンガス会社から見積もりを取り、今の料金が適正かどうかを確認してみましょう。
節約効果の目安まとめ
- シャワー1分短縮:年間約2,000円
- 節水シャワーヘッド:年間数千円~1万円
- 給湯温度を2℃下げる:年間約2,939円
- 追い焚き回数を減らす:年間数千円
- ガス会社の切り替え:年間数千円~数万円(プロパンガスの場合)

よくある質問(Q&A)
Q. ガス会社を切り替えるとガスの品質は変わりますか?
都市ガスの場合、ガスの品質は一切変わりません。どの会社と契約しても同じガス管を通じて同じガスが届きます。コンロの火力や給湯器の性能にも影響はないので安心してください。
Q. 賃貸でもガス会社の切り替えはできますか?
都市ガスであれば原則として賃貸でも切り替え可能で、大家さんへの連絡も不要です。プロパンガスの場合は大家さんや管理会社の許可が必要なケースが多いので、事前に確認してください。
Q. 節水シャワーヘッドに交換しても水圧は落ちませんか?
近年の節水シャワーヘッドは、少ないお湯の量でもシャワー穴を細くすることで水圧を維持する設計になっています。体感としてはほとんど変わらないという声が多いです。ホームセンターで実物を確認してから購入するのもおすすめです。
ガス代の平均額や節約方法は東京ガスのコラムで詳しく解説されています。プロパンガスの適正価格についてはプロパンガス料金消費者協会のサイトが参考になります。ガス自由化の仕組みは資源エネルギー庁のガス事業ページで確認できます。
まとめ
ガス代の節約は、お風呂・シャワーまわりの見直しが最も効果的です。節水シャワーヘッドの導入、給湯温度の調整、追い焚きの削減だけでも年間1万円以上の節約が見込めます。
加えて、ガス会社の切り替えを組み合わせれば、さらに大きな節約効果が期待できます。特にプロパンガスを使っている方は、適正価格のガス会社への切り替えで月に数千円単位で安くなるケースもあるため、まずは見積もり比較から始めてみてください。小さな習慣の積み重ねが、年間で大きな差になります。

