「電力会社を切り替えたいけど、どのくらいの期間がかかるの?」と気になっている人は多い。結論から言うと、申し込み自体は5〜10分、実際の切り替え完了まではおおよそ2週間〜1か月程度が目安になる。
この記事では、電力会社の切り替えにかかる期間を手続きの流れに沿って解説する。「いつ申し込めばいいの?」「期間中に電気が止まることはある?」といった疑問にも答えていくので、切り替えを検討中の方はぜひ参考にしてほしい。

電力会社の切り替えにかかる期間の目安
電力会社の切り替え期間は、大きく分けて「申し込み」「手続き処理」「切り替え完了」の3段階に分かれる。
申し込み(5〜10分)
Webサイトから必要事項を入力して送信するだけ。
手続き処理(数日〜2週間)
新しい電力会社が送配電会社と調整を行う期間。スマートメーター設置済みなら約4日、交換工事が必要なら約2週間。
切り替え完了(次の検針日)
通常、手続き完了後の最初の検針日に電力会社が切り替わる。
トータルで見ると、申し込みから切り替え完了までおおよそ2週間〜1か月程度を見込んでおくのが一般的だ。
スマートメーターの有無で期間が変わる
切り替え期間に大きく影響するのがスマートメーターの設置状況。
- スマートメーター設置済み:約4日〜1週間程度で切り替え処理が完了。遠隔操作でメーターの設定を変更するため、工事の立ち会いも不要。
- スマートメーター未設置:メーター交換工事が必要なため、約2週間程度の期間が必要。交換工事自体は15〜30分程度で終わり、原則として立ち会い不要・費用無料。
待っている間にやっておくと役立つのが、家の中で何が電気を食っているかの確認だ。コンセントに挟むだけで消費電力を測れるワットチェッカーがあると、切り替え後のプラン選びの判断材料になる。

申し込みから切り替え完了までの具体的な流れ
ステップ1:検針票を用意する
切り替えの申し込みには、以下の情報が必要になる。
- 供給地点特定番号(22桁の番号)
- お客さま番号
- 現在の契約プラン名
これらは検針票(電気ご使用量のお知らせ)に記載されている。紙の検針票が届いていない場合は、電力会社のマイページで確認しよう。
ステップ2:新しい電力会社に申し込む
切り替え先の電力会社のWebサイトから申し込みフォームに必要事項を入力する。氏名・住所・供給地点特定番号・お客さま番号・支払い方法などを入力するだけで、5〜10分で完了する。
ステップ3:旧電力会社の解約は自動処理
旧電力会社への解約連絡は不要。新しい電力会社が代行して手続きを進めてくれる。消費者が自分で2社に連絡する必要はないので安心してほしい。
ステップ4:スマートメーターの確認・設置
スマートメーターが未設置の場合は、送配電会社(東京電力パワーグリッドなど)が交換工事を行う。工事日程は送配電会社から連絡がある。
ステップ5:切り替え完了
手続きが完了した後の最初の検針日に、電力会社が正式に切り替わる。切り替え前後で電気の品質や停電リスクに変化はない。

電力会社の切り替え期間中に電気は止まる?
これは多くの人が心配するポイントだが、切り替え期間中に電気が止まることはない。電気の送配電は引き続き送配電会社(東京電力パワーグリッド、関西電力送配電など)が担当しており、電力会社を切り替えても送電線やメーターはそのまま使い続ける。
電力自由化の仕組み上、切り替え手続きの間も安定して電気が供給されるように設計されている。「電力会社を変えたら停電しやすくなるのでは?」という心配も不要だ。
切り替え期間を短くするためのコツ
コツ1:検針日を意識して申し込む
電力会社の切り替えは通常、次の検針日が切り替えタイミングになる。検針日の直前に申し込むと次の検針日に間に合わず、さらに1か月先の検針日まで待つことになる場合がある。
検針日は検針票やマイページで確認できるので、余裕を持って検針日の2〜3週間前に申し込むのが理想的だ。
この検針票、いざ申し込もうとすると見当たらないという声も多い。契約書類とまとめてファイルボックスに立てておくと、切り替えのたびに探し回らずに済む。
コツ2:スマートメーター設置済みか事前に確認する
スマートメーターが設置済みであれば、切り替えまでの期間が短くなる。自宅のメーターを確認するか、送配電会社に問い合わせて設置状況を把握しておこう。
コツ3:引っ越しと同時の切り替えは早めに手続きする
引っ越しと同時に電力会社を変える場合、新居の電気開通手続きも必要になるため、通常の切り替えより余裕を持ったスケジュールが必要。引っ越しの2〜3週間前には手続きを開始するのがおすすめだ。
3月〜4月の引っ越しシーズンは電力会社のカスタマーセンターが混み合う。Web申し込みならスムーズに手続きできるので、この時期はWebを活用しよう。
切り替え期間に関する注意点
注意1:切り替え日は指定できないことが多い
多くの電力会社では、切り替え日は検針日をもとに自動的に決まる。「この日から新しい会社に変えたい」という日付指定ができないケースがほとんどなので、余裕を持って申し込もう。
注意2:一度申し込んだらキャンセルが難しい場合も
切り替え手続きが進行すると、途中でのキャンセルが難しくなることがある。申し込む前に料金プランや条件をしっかり確認しておくことが大切だ。
注意3:高圧一括受電マンションは切り替え不可
マンション全体で高圧一括受電を採用している場合、個別の電力会社切り替えはできない。事前に管理会社に確認しよう。
電力会社の切り替え期間に関するよくある質問(Q&A)
Q. 切り替えの申し込みをキャンセルできる?
切り替え手続きが完了する前であれば、キャンセルは可能。ただし、切り替え完了後(新しい電力会社での供給が始まった後)のキャンセルは、もう一度切り替え手続きをやり直す必要がある。クーリングオフが適用される場合もあるので、契約書面で確認しよう。
Q. 切り替え中に料金の二重請求は発生する?
二重請求は発生しない。旧電力会社は切り替え日までの使用分を請求し、新電力会社は切り替え日以降の使用分を請求する。請求のタイミングがずれて同月に2社から届くことはあるが、期間が重複しているわけではない。
Q. 賃貸物件でも切り替えできる?
一般的な賃貸マンションやアパートであれば問題なく切り替え可能。ただし高圧一括受電を採用しているマンションでは個別の切り替えができないケースがある。不安な場合は管理会社に確認しておこう。
Q. 切り替えに費用はかかる?
多くの電力会社は切り替えに伴う事務手数料やスマートメーターの設置費用を無料としている。ただし、旧電力会社との契約に違約金条項がある場合は、解約時に費用が発生することもある。事前に契約内容を確認しておこう。
Q. 切り替え期間中に電気の使い方に制限はある?
切り替え期間中も通常どおり電気を使える。使い方に制限が生じることはなく、停電もない。切り替え前後で電気の品質に差が出ることもない。

まとめ
電力会社の切り替えにかかる期間は、申し込みから切り替え完了まで2週間〜1か月程度が一般的な目安だ。スマートメーターが設置済みなら約4日と短く、交換工事が必要な場合でも2週間程度で完了する。
切り替え期間中に電気が止まることはなく、旧電力会社への解約手続きも自動で行われるため、消費者がやることは「新しい電力会社に申し込む」だけ。検針日を意識して早めに申し込めば、よりスムーズに切り替えができる。


