家族が増えると、電気代の請求書を見て思わずため息をつくことが増えますよね。
3人以上のファミリー世帯なら、月の電気代が1万円を軽く超えるのは当たり前。子どもが成長して各部屋でエアコンを使い始めると、夏場は2万円に迫ることも珍しくありません。
でも、それだけ使用量が多いからこそ、電力会社を見直す効果は絶大です。この記事では、ファミリー世帯が電気代を年間2万円以上節約するための電力会社の選び方と、家庭で実践できる節約テクニックをお伝えします。

ファミリー世帯の電気使用量
平均は月350〜500kWh
3〜4人家族の月の電気使用量は、350〜500kWhが目安です。電気代にすると月9,000〜15,000円くらいになります。子どもが小学校高学年以上になって自分の部屋でエアコンやPCを使うようになると、さらに使用量が増える傾向があります。
5人以上の大家族や、ペットのために24時間エアコンを稼働させている家庭では、月600kWhを超えることも。在宅ワークで日中もPCやエアコンを使う家庭も同様です。電気使用量が多い家庭ほど、電力会社の切り替えで受けられる恩恵が大きいということを覚えておいてください。
使用量が多いほど新電力への切り替え効果が大きい
大手電力会社の従量電灯は、使えば使うほど1kWhあたりの単価が上がる3段階制を採用しています。特に月300kWhを超える第3段階(約40円/kWh前後)は割高です。この第3段階の単価が安い新電力に切り替えるだけで、大幅な節約が実現できます。月の使用量が多いファミリーほど、この恩恵は大きくなります。
ファミリー世帯におすすめの電力会社
ENEOSでんき
使えば使うほどお得になる料金設計で、月400kWh超えの家庭には特に強い電力会社です。「にねん割」で2年契約するとさらに1kWhあたり0.2円安くなります。ENEOSカードで電気代を支払えばガソリン代が1リットルあたり1円引きになるなど、車を使うファミリーにはうれしい特典も豊富です。年間で15,000〜25,000円の節約が見込めるケースもあります。
東京ガスの電気
ガスとのセット割が強力で、ファミリーに特におすすめです。料理やお風呂でガスの使用量も多いファミリーは、電気・ガスまとめ割引の恩恵が大きくなります。大手インフラ企業という安心感もあり、「新電力は不安」という方にも選びやすい選択肢です。Webで電気とガスの使用量をまとめて管理できるのも家計管理に便利です。
CDエナジー「ファミリーでんき」
名前の通りファミリー向けに設計されたプランで、使用量が多い家庭ほどお得になります。カテエネポイントも大量に貯まり、ポイントは電気代の支払いに使えるので、実質的な割引額はかなりのものです。中部電力エリア以外でも利用可能なので、東京エリアにお住まいのファミリーにも対応しています。
ソフトバンクでんき
ソフトバンクユーザーのファミリーなら、PayPayポイント還元がお得です。おうち割で家族全員のスマホ代も安くなるため、トータルで見るとかなりの節約になります。家族4人全員がソフトバンクなら、電気代の節約分+スマホの割引で年間数万円の差が出ることもあります。
auでんき
Pontaポイント還元が最大1%で、家族全員がauユーザーなら電気代のポイント還元だけで月数百ポイントが貯まります。年間で数千ポイントも十分に狙えます。貯まったPontaポイントはローソンやau PAYマーケットなど、幅広い場面で使えるのも大きなメリットです。

ファミリー世帯の電気代節約術
契約アンペアの見直し
ファミリーだと50Aや60Aで契約していることが多いですが、実はブレーカーが落ちない範囲でアンペアを下げるだけで月数百円の節約になります。同時に使う家電を整理して、40Aや50Aで収まるかどうか確認してみてください。基本料金は10Aごとに約286円変わるので、10A下げるだけで年間3,432円の節約です。
待機電力のカット
テレビ、ゲーム機、PC、スマホの充電器など、家族が多いと待機電力だけで月300〜500円になることもあります。電源タップのスイッチをこまめに切る習慣をつけるだけで、年間3,600〜6,000円の節約につながります。特に子ども部屋のゲーム機やPCは待機電力が大きいので、使わない時はコンセントから抜くか、スイッチ付き電源タップを導入しましょう。
電気の使用時間をずらす
市場連動型プランを利用している場合は、電気の安い時間帯にまとめて使うのが効果的です。洗濯やアイロンは電力が安い早朝や深夜にまわすとお得です。ただし、市場連動型プランは電力需給が逼迫するタイミングで料金が跳ね上がるリスクもあるため、契約前にしっかり理解しておく必要があります。
オール電化ファミリーの注意点
深夜電力割引を失うリスク
オール電化住宅で深夜電力割引プランを使っている場合、安易に新電力に切り替えると深夜割引がなくなって逆に高くなることがあります。オール電化対応プランを提供している会社を選ぶか、現在の大手電力のままの方がお得な場合もあります。
オール電化の場合は特に、切り替え前のシミュレーションが重要です。深夜にエコキュートでお湯を沸かしている家庭では、深夜料金の差が年間で数万円単位になることもあるため、慎重に比較してください。
太陽光発電との組み合わせ
太陽光発電を導入しているファミリーは、余剰電力の買取価格も電力会社選びの重要なポイントです。買取価格が高い会社を選ぶことで、売電収入を最大化できます。電気の購入コストと売電収入の両面で比較するのがベストです。FIT制度の買取期間が終了した後は、買取価格が大幅に下がるため、卒FIT向けの買取プランがある電力会社を選ぶのも重要な視点です。
ファミリーの光熱費平均は総務省の家計調査で確認できます。また、資源エネルギー庁の省エネポータルには、家庭でできる具体的な節電方法が多数掲載されています。
電力会社の切り替えに関するよくある質問
Q. 電力会社を切り替えると電気の品質は変わる?
変わりません。どの電力会社と契約しても同じ送電網を通じて同じ品質の電気が届きます。新電力だから停電しやすくなるということもありません。
Q. 切り替えに工事は必要?
原則不要です。スマートメーターが未設置の場合のみ無料で交換されますが、短時間の作業で立ち会いも不要です。
Q. 切り替え手続きは面倒?
非常に簡単です。検針票のお客様番号と供給地点特定番号を用意し、新しい電力会社のWebサイトから申し込むだけ。5〜10分で完了し、現在の電力会社への解約連絡も不要です。
Q. 賃貸マンションでも切り替えできる?
ほとんどの賃貸物件で可能です。大家さんの許可も不要です。ただしマンション一括受電契約の場合は個別の切り替えができないため、管理会社に確認しましょう。
Q. 新電力が倒産したらどうなる?
電気がすぐに止まることはありません。地域の大手電力会社が「経過措置プラン」で供給を継続する仕組みがあります。ただし料金が割高になるため、速やかに新しい電力会社を選びましょう。

電気代を節約するための基本テクニック
電力会社の見直しに加えて、日常の電気の使い方を工夫することでさらに節約効果が高まります。
契約アンペアを見直す
契約アンペアを1段階下げるだけで、月約295円の基本料金を節約できます。一人暮らしなら20〜30A、二人暮らしなら30〜40A、ファミリーなら40〜50Aが目安です。ブレーカーが頻繁に落ちない範囲で見直してみましょう。
エアコンの使い方を工夫する
エアコンは家庭の電気消費量の中で大きな割合を占めます。環境省の推奨する室温目安は冷房時28度、暖房時20度です。フィルターを月1回清掃するだけで冷暖房効率が5〜10%向上します。また、30分以内の外出ならつけっぱなしの方が省エネになるケースもあります。
待機電力を減らす
使っていない家電のコンセントを抜くだけで年間約1,000円の節約効果があります。資源エネルギー庁のデータによると、家庭の消費電力のうち約5%が待機電力です。スイッチ付き電源タップを使えば、まとめてオフにできて手軽です。
LED照明に交換する
白熱電球からLEDに替えるだけで、照明の電気代を約80%カットできます。LED電球の寿命は約40,000時間と白熱電球の約40倍で、交換頻度も大幅に減ります。初期費用はかかりますが、電気代の節約分ですぐに元が取れます。

2016年の電力自由化以降、新電力の選択肢は年々充実しており、2026年現在では700社以上の電力会社から自分に合ったプランを選べる環境が整っています。切り替え手続きはWebで5〜10分で完了し、現在の電力会社への解約連絡も不要です。解約金無料の会社を選んでおけば、合わなければすぐに元の電力会社に戻すこともできます。まずは検針票を用意して、比較サイトで料金シミュレーションを試してみてください。年間で数千円〜1万円以上の節約ができるケースも珍しくありません。
まとめ:ファミリーこそ電力会社の見直しで大きく節約
- ファミリーの電気代は月9,000〜15,000円が平均
- 使用量が多いほど切り替え効果が大きい
- ENEOSでんきや東京ガスがファミリーに好相性
- ガスとのセット割で電気+ガスまとめて節約
- 年間2万円以上の節約も十分可能
ファミリー世帯は固定費の削減効果が家族全体に波及します。浮いたお金を家族旅行や教育費に回せると思えば、電力会社の見直しはやらない理由がありません。エネチェンジで家族の使用量に合った最安プランを見つけて、賢く節約を始めましょう。

※2026年4月時点の情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

