電気とガスをまとめるとは?セット契約の基本を理解しよう

電気とガスをまとめるとは、同じエネルギー会社で電気とガスの両方を契約することです。2016年の電力自由化、2017年のガス自由化により、消費者がこの選択をできるようになりました。
「まとめると安くなる」というイメージがありますが、実際にはメリットだけでなくデメリットもあります。この記事では両方を正直に解説し、まとめるべき人・まとめないほうがいい人を明確にします。
電気とガスをまとめる5つのメリット
メリット1:セット割引で光熱費が下がる
ほとんどのセットプランには「セット割」が用意されており、月100〜300円程度の割引やポイント還元が受けられます。年間にすると1,200〜3,600円の節約です。
メリット2:請求書が1つにまとまる
支払い先が1社になることで、家計管理がシンプルになります。光熱費の把握がしやすくなるため、無駄遣いにも気づきやすくなります。
メリット3:ポイントが効率よく貯まる
CDエナジーダイレクトや楽天でんきなど、ポイント還元に力を入れている会社では、電気・ガスの両方の支払いでポイントが貯まります。楽天経済圏を活用している方なら、楽天でんき+楽天ガスで効率的にポイントを獲得できます。
メリット4:手続きが楽
引越し時に電気とガスを同時に申し込めるため、手続きの手間が半分になります。マイページも1つで済むため、契約内容の確認も簡単です。
メリット5:キャンペーンでまとまった特典を受けられる
セット契約限定のキャッシュバックや初月無料キャンペーンを実施している会社もあります。個別契約では受けられない特典があるのもセット契約のメリットです。

電気とガスをまとめる5つのデメリット
デメリット1:個別に最安を選ぶより高くなることがある
これが最大のデメリットです。電気は電気で最安の会社、ガスはガスで最安の会社を選んだほうが、トータルで安くなるケースがあります。セット割の月100〜300円では、料金差を埋められないこともあります。
デメリット2:片方だけ他社に変えにくい
セット割が適用されている状態で片方だけ解約すると、残った方の割引がなくなります。「電気だけもっと安い会社に変えたい」と思っても、セット割がブレーキになることがあります。
デメリット3:支払い延滞時のリスク
セット契約では支払いが1社にまとまっている分、延滞すると電気・ガスの両方に影響が出る可能性があります。
デメリット4:エリアによっては選択肢が限られる
セット契約ができる会社は地域によって異なります。関東エリアは選択肢が多いですが、地方では対応会社が少ないことがあります。
デメリット5:比較が複雑になる
電気・ガスの料金をセットで比較する必要があるため、個別に比較するより計算が複雑です。「結局どっちが安いの?」と混乱しやすいのが難点です。
まとめるべき人・まとめないほうがいい人
まとめるべき人
- 家計管理をシンプルにしたい
- 料金の差が小さければ利便性を優先したい
- 特定のポイント(楽天ポイントなど)を集中的に貯めたい
- 引越しが少なく、長期間同じ会社を使う予定がある
まとめないほうがいい人
- 1円でも安くしたい、徹底的にコスト削減したい
- 将来的に片方だけ他社に変える可能性がある
- 転勤や引越しが多い
- セット割の対象エリア外に住んでいる
セット契約を検討するときのチェックリスト
セット契約に申し込む前に、以下の3点を確認しましょう。
- 電気・ガスそれぞれの最安会社の料金を調べる:個別に最安で契約した場合の合計額を算出する
- セット契約した場合の合計額を算出する:セット割引込みのトータルコストを出す
- 差額を比較する:月200円以上の差があるなら個別契約のほうがお得な可能性が高い

エリア別のおすすめセット契約先
関東エリア
関東エリアは選択肢が豊富です。東京ガスの「ガス・電気セット割」は知名度と安心感で人気があります。料金の安さを重視するならCDエナジーダイレクトの「ベーシックでんき+ベーシックガス」がおすすめです。
楽天経済圏を活用している方は、楽天でんき+楽天ガスの組み合わせで楽天ポイントを効率よく貯められます。基本料金が0円のシンプルな料金体系も特徴です。
関西エリア
関西エリアでは関電ガスの「なっトクパック」が有力候補です。大阪ガスの一般料金より安い設定で、電気も関西電力のプランとまとめると割引が適用されます。
中部エリア
中部エリアは選択肢が限られるため、中部電力ミライズの「カテエネガスプラン」がセット契約の第一候補です。ガス料金の2%割引に加え、カテエネポイントも貯まります。

まとめるか迷ったら「お試し」もアリ
多くのセットプランは解約金が無料です。「本当にお得かわからない」という場合は、とりあえず3か月ほど試してみて、実際の請求額を以前の金額と比較する方法があります。
節約額が期待より小さければ、解約して個別に最安の会社を選び直せばOKです。解約金がかからないプランを選んでおけば、リスクなくお試しできます。
実際にまとめた人の節約事例
事例1:一人暮らし・関東エリア
東京電力+東京ガスからCDエナジーダイレクトのセットプランに切り替えた場合、電気代が月200円、ガス代が月100円、セット割が月100円で、合計月400円・年間約4,800円の節約になったケースがあります。
事例2:ファミリー(4人)・関東エリア
東京電力の従量電灯B(40A)と東京ガスの一般料金を利用していた4人家族が、東京ガスのセットプランに変更した場合、電気代の差額とセット割で年間約8,000円の節約が実現した事例もあります。使用量が多い世帯ほど差額が大きくなるため、ファミリー世帯はまず試算してみる価値があります。
事例3:二人暮らし・関西エリア
大阪ガスと関西電力を個別に契約していた二人暮らし世帯が、関電ガスの「なっトクパック」に切り替えたところ、ガス料金が約8%下がり、年間約6,000円の節約になった事例があります。関西エリアではなっトクパックの料金メリットが大きいため、セット契約の恩恵を受けやすい地域です。
電気とガスをまとめる前に試算する方法
比較サイトを使う
エネチェンジやセレクトラなどの比較サイトでは、電気とガスの使用量を入力するとセット契約した場合の年間料金がシミュレーションできます。複数のサイトで結果を比較し、一貫して安い会社を選ぶのがおすすめです。
現在の料金と比較する
シミュレーション結果と現在支払っている電気代・ガス代の合計を比較します。年間3,000円以上安くなるなら切り替えのメリットは十分あります。年間1,000円未満の差しかない場合は、管理のしやすさを優先してセット契約にするか、現状維持でも問題ありません。
2年目以降の料金もチェック
キャンペーン特典(キャッシュバック・初月無料など)を含めた初年度の料金だけで判断すると、2年目以降に「思ったより安くなっていない」と感じることがあります。通常料金ベースでの比較を基本にして、キャンペーンはボーナスとして考えましょう。

電気とガスの支払い方法も確認しておこう
セット契約に変更すると、支払い方法も新しい会社の設定に変わります。クレジットカード払いに対応している会社がほとんどですが、口座振替のみの会社やコンビニ払いに対応している会社もあります。ポイント還元率の高いクレジットカードで支払えば、さらに実質的な節約効果が上がります。毎月の電気代とガス代の合計が1万円を超える家庭なら、還元率1%のカードでも年間1,200円以上のポイントが貯まります。
まとめ:メリット・デメリットを理解してから判断しよう
電気とガスをまとめることには「セット割」「管理の手軽さ」というメリットがある一方、「個別契約より高くなる可能性」「乗り換えのしにくさ」というデメリットもあります。大切なのは自分の優先順位を明確にすることです。
利便性を重視するならセット契約、とにかく安さを追求するなら個別に最安の会社を選ぶのがベストです。いずれにしても、現在の電気代・ガス代の合計と、切り替え後の予想料金を比較するのが第一歩です。エネチェンジやセレクトラなどの比較サイトなら5分で試算できます。節約額が年間3,000円以上なら十分な効果があり、5,000円以上なら積極的に検討する価値があります。多くのセットプランは解約金無料のため、「とりあえず3か月試してみる」という気軽な姿勢で始めてみてください。
具体的なセットプランの比較は「電気とガスのセットプラン比較|主要5社の料金差と一番お得な組み合わせ」で詳しく解説しています。また、ガス単体の料金比較は「安いガス会社はどこ?エリア別の料金比較とおすすめの節約方法」もあわせてご覧ください。
参考サイト:CDエナジー 電気・ガスをまとめるデメリットとは? / 楽天エナジー 電気とガスをまとめるメリット・デメリット

