ENEOSでんきへの切り替えを検討しているけれど、「結局いくらになるの?」「どのプランを選べばいいの?」と迷っている方は少なくないでしょう。
ENEOSでんきの料金プランは、一般家庭向けの「Vプラン」を中心に、エリアごとに異なるプランが用意されています。第2段階・第3段階の電力量料金が大手電力より安く設定されているため、使用量が多い家庭ほどメリットを感じやすい料金設計です。
この記事では、ENEOSでんきの料金プランの仕組み、具体的な料金単価、割引制度、そして大手電力との比較まで、料金に関する情報を包括的に解説します。

ENEOSでんきの料金プラン一覧
ENEOSでんきでは、提供エリアや住まいの環境に合わせて複数のプランが用意されています。
主な料金プラン
- Vプラン:一般家庭向けの基本プラン(東京・中部・東北・北海道・九州エリアなど)
- Aプラン:関西・中国・四国エリア向け(関西電力の従量電灯Aに相当)
- Bプラン:関西エリア以外で契約容量が大きい場合向け
- オール電化プラン:オール電化住宅向け(一部エリア)
- EV夜とくプラン:電気自動車をお持ちの方向け
一般的な家庭で最も利用されているのがVプラン(東京エリア等)またはAプラン(関西エリア等)です。以降、Vプランを中心に料金の仕組みを解説していきます。
Vプランの料金体系|基本料金と電力量料金
Vプランは、大手電力会社の従量電灯B/Cに相当するプランで、「基本料金」+「電力量料金」+「燃料費調整額」+「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の合計で月額が決まります。
基本料金
基本料金は契約アンペア(A)ごとに設定されています。大手電力会社(東京電力など)の従量電灯Bとほぼ同水準です。
- 10A:約311円
- 15A:約467円
- 20A:約623円
- 30A:約935円
- 40A:約1,247円
- 50A:約1,559円
- 60A:約1,870円
※上記は記事執筆時点の目安です。最新の正確な金額はENEOSでんき公式のVプラン料金ページで確認してください。
電力量料金(3段階制)
Vプランの電力量料金は、使用量に応じて3段階に分かれています。
- 第1段階(〜120kWh):大手電力とほぼ同水準
- 第2段階(120〜300kWh):大手電力より安い単価
- 第3段階(300kWh超):大手電力より明確に安い単価
ENEOSでんきの料金設計のポイントは、第1段階はほぼ同額、第2・第3段階で差をつけている点です。つまり、使用量が少ない世帯では節約効果が小さく、使用量が多い世帯ほど割安になる構造になっています。

Aプラン(関西・中国・四国エリア向け)の特徴
関西電力・中国電力・四国電力エリアでは、従量電灯Aに相当する「Aプラン」が提供されています。Aプランは基本料金(最低料金)+電力量料金の構成で、こちらも使用量が多くなるほど大手電力より安くなる料金設計です。
関西エリアでは、ENEOSでんきのAプランの第2段階・第3段階の単価が関西電力の従量電灯Aより安く設定されているため、月200kWh以上使う家庭で節約メリットが出やすくなっています。
割引制度|にねん とく2割
ENEOSでんきには「にねん とく2割」という長期契約割引制度があります。
- 1〜2年目:電力量料金が1kWhあたり0.20円割引
- 3年目以降:電力量料金が1kWhあたり0.30円割引
月400kWhの使用量で計算すると、1〜2年目は月80円、3年目以降は月120円の割引になります。年間では960円〜1,440円の追加節約です。
「にねん とく2割」は2年ごとの自動更新で、更新月以外の解約には解約手数料1,100円(税込)がかかります。気軽に電力会社を切り替えたい方は、通常契約(割引なし)で始めた方がリスクが少ないです。
ポイント還元とガソリン割引
Vポイント還元
ENEOSでんきの電気料金200円(税抜)につきVポイント(旧Tポイント)が1ポイント貯まります。月の電気代が10,000円の場合、毎月約50ポイント、年間で約600ポイントが貯まる計算です。
ENEOSカード支払いによるガソリン割引
ENEOSカード(S・P・C)で電気代を支払うと、ENEOSのサービスステーションでのガソリン・軽油の給油が割引になります。車を日常的に使う方にとっては、電気代の節約にプラスしてガソリン代も抑えられるため、トータルのメリットが大きくなります。
なお、Vポイント還元とENEOSカード割引は併用できません。どちらか一方を選ぶ形になるため、自分の利用状況に合わせて判断してください。

東京電力との料金比較|使用量別シミュレーション
ENEOSでんきのVプランと東京電力の従量電灯B/スタンダードSを、使用量別に比較した場合の目安を紹介します。契約アンペアは40Aで試算しています。
月150kWh(一人暮らし・少量)
第1段階の単価差が小さいため、節約額は月50〜100円程度です。年間でも600〜1,200円と、大きなメリットは感じにくい水準です。
月300kWh(二人暮らし・中量)
第2段階の単価差が効き始め、月200〜400円程度の節約が期待できます。年間では2,400〜4,800円です。
月450kWh(ファミリー・多量)
第3段階の安い単価が大きく効いてきます。月500〜700円程度の節約になり、年間6,000〜8,400円の節約が見込めます。ここに「にねん とく2割」やポイント還元を加えると、さらに上乗せされます。
月600kWh以上(大家族・ペットのいる家庭)
使用量が増えるほど差は拡大し、年間で1万円以上の節約になるケースもあります。
燃料費調整額に上限がない点に注意
ENEOSでんきの料金で押さえておくべき重要なポイントがあります。東京電力などの規制料金(従量電灯B)には燃料費調整額の上限が設定されていますが、ENEOSでんきには上限がありません。
通常時であれば問題ありませんが、国際的な燃料価格が大幅に上昇した場合には、大手電力の規制料金の方が安くなる可能性があります。過去にも燃料高騰時に新電力の方が高くなった事例が報告されています。
長期的に利用する場合は、この点を理解した上で契約するのが安心です。
ENEOSでんきの料金が向いている人・向いていない人
お得になりやすい人
- 月の電気使用量が300kWh以上のファミリー世帯
- ENEOSカードを保有していて車をよく使う方
- Vポイントを貯めて活用したい方
- 長期的に同じ電力会社を使い続ける予定の方(にねん とく2割の活用)
あまりお得にならない人
- 一人暮らしで月の使用量が150kWh未満の方
- オール電化住宅にお住まいの方(専用プランが限定的)
- こまめに電力会社を切り替えて最安を追いたい方
よくある質問(Q&A)
Q. ENEOSでんきは全国どこでも使える?
北海道・東北・東京・中部・北陸・関西・中国・四国・九州の各電力エリアで利用可能です。沖縄電力エリアや離島など、一部対象外のエリアがあります。
Q. 切り替えに工事は必要?
原則不要です。スマートメーターが未設置の場合は、一般送配電事業者が無償で交換してくれます。
Q. 「にねん とく2割」に入らなくても申し込める?
はい、「にねん とく2割」は任意のオプションです。通常契約であれば解約手数料もかからないため、まずは通常契約で試してみて、継続を決めてから「にねん とく2割」を適用するのもひとつの方法です。

まとめ
ENEOSでんきの料金プランは、第2段階・第3段階の電力量料金が大手電力より安く設定されており、使用量が多い家庭ほど節約効果が大きくなる設計です。加えて、ガソリン割引やVポイント還元など、電気料金以外のメリットも充実しています。
一方で、少量利用ではメリットが薄い点や、燃料費調整額に上限がない点は事前に理解しておく必要があります。
ご自身の使用量でどれくらいお得になるかは、ENEOSでんき公式の料金プランページで確認できます。また、他社との比較にはエネチェンジのENEOSでんき料金解説ページも役立ちます。まずはシミュレーションで節約額を確認してみてください。

