新電力とは?大手電力との違いをまず理解しよう
2016年の電力小売全面自由化をきっかけに、大手電力会社(東京電力・関西電力など)以外にも多くの企業が電力小売事業に参入しました。これらの新規参入企業を「新電力」と呼びます。
新電力を利用しても、届けられる電気の品質は大手電力会社とまったく同じです。電気は同じ送配電網を通じて届けられるため、電力会社を切り替えても停電が増えたり電圧が不安定になったりすることはありません。
新電力の最大のメリットは、大手電力会社よりも安い料金プランを提供しているケースが多いこと。ガス・携帯・ポイントなどとの組み合わせでさらにお得になるプランも増えています。

新電力を選ぶときの5つの比較ポイント
新電力は数百社もあるため、何を基準に選べばいいか迷ってしまいますよね。以下の5つのポイントを軸に比較すると、自分に合った会社が見つかりやすくなります。
- 料金の安さ:現在の電力会社と比べて月額がいくら安くなるか
- セット割・特典:ガスや携帯とのセット割、ポイント還元があるか
- 料金プランのタイプ:固定料金型か市場連動型か
- 解約条件:解約金の有無、契約期間の縛りがあるか
- 運営会社の安定性:親会社やグループ企業の経営基盤は堅いか
この中でも特に重要なのが料金プランのタイプと運営会社の安定性です。市場連動型プランは安くなる可能性がある反面、価格高騰のリスクもあります。また、経営基盤が弱い会社は事業撤退の可能性があるため、慎重に選びましょう。
おすすめの新電力会社をタイプ別に紹介
安さで選ぶなら:オクトパスエナジー
オクトパスエナジーは、関東以外のエリアではトップクラスの料金の安さを誇る新電力です。基本料金・電力量料金ともに大手電力会社より安い設定で、世帯人数を問わず節約効果が期待できます。
解約金0円、実質再生可能エネルギー100%の電気供給、季節ごとのキャンペーンなど、料金以外の面でも魅力的なポイントが多い会社です。イギリス最大の電力供給会社として海外での実績も豊富で、経営の安定性も問題ありません。
一人暮らしなら:CDエナジーダイレクト
CDエナジーダイレクトは一人暮らし向けの「シングルでんき」が特に人気です。東京電力エリア限定ですが、少量の電力使用量でもしっかりと節約効果が出る料金設計になっています。
中部電力と大阪ガスの合弁会社という安定した経営基盤を持ち、dポイントや楽天ポイントへの交換が可能なポイント還元制度も充実しています。一人暮らしで確実に安くしたい方におすすめの選択肢です。
ファミリー世帯なら:Looopでんき
Looopでんきは市場連動型プランを採用しており、電力市場価格に連動して30分ごとに料金単価が変動します。使用量が多いファミリー世帯では、安い時間帯にまとめて家電を使うことで大きな節約効果を得られる可能性があります。
専用アプリで料金単価がリアルタイムに確認でき、ゲーム感覚で節電を楽しめるのも特徴。基本料金0円で解約金もかかりません。ただし市場価格の変動リスクがあるため、安定した料金を求める方は注意が必要です。
Looopでんきの料金の仕組みについてはLooopでんきの料金プラン解説記事で詳しく解説しています。
ガソリン代も節約したいなら:ENEOSでんき
ENEOSでんきは使用量が多いほど大手電力会社との差額が大きくなる料金体系です。さらにENEOSカードで支払えばガソリン代が1リットルあたり1円引きになるなど、車を使う家庭にはダブルでお得な仕組みが用意されています。
全国対応エリアが広く、転勤や引っ越しが多い方でも継続利用しやすい点もメリットです。ENEOSでんきの詳細はENEOSでんきの料金プラン記事を参考にしてください。
楽天ユーザーなら:楽天でんき
楽天でんきは基本料金0円で、電気料金200円につき1ポイントの楽天ポイントが貯まります。さらに楽天ポイントで電気代の支払いが可能で、SPUの対象にもなるため、楽天経済圏で生活している方にとっては非常にメリットの大きい新電力です。
楽天でんきのポイント還元の詳細は楽天でんきのポイント還元記事で解説しています。

新電力に切り替えるメリットとデメリット
メリット
- 大手電力会社より電気料金が安くなるケースが多い
- ポイント還元やセット割などの付加サービスが充実
- Web申し込みで簡単に切り替えられる(最短5分)
- 解約金0円の会社が多く、気軽に試せる
- 再生可能エネルギーの電気を選べる会社もある
デメリット
- 市場連動型プランは料金が不安定になるリスクがある
- 経営基盤の弱い会社は事業撤退の可能性がある
- 大手電力会社のように全国どこでも対応していない会社がある
- 料金プランの比較が複雑で、判断が難しい
新電力のデメリットについて詳しく知りたい方は新電力のデメリット解説記事もあわせて読んでみてください。
新電力の切り替え手続きは簡単3ステップ
新電力への切り替えは、想像以上に簡単です。以下の3ステップで完了します。
- 新しい電力会社のWebサイトで申し込む:検針票に記載のお客さま番号と供給地点特定番号を入力
- 新しい電力会社が旧電力会社に連絡:解約手続きは自動で行われるため、自分で旧電力会社に連絡する必要はない
- 切り替え完了:通常2週間〜1カ月程度で切り替わり、工事の立ち会いも不要
切り替え手続き自体はWebで5分程度。旧電力会社への解約手続きも新しい会社が代行してくれるため、ほぼ何もする必要がありません。
切り替え手順の詳細は新電力への切り替え手順ガイドでステップごとに解説しています。
新電力を選ぶときの注意点
新電力を選ぶ際に、以下の点にも注意しておきましょう。
極端に安い料金を提示している会社は要注意です。原価割れの可能性があり、事業の継続性に不安が残ります。2021年〜2022年にかけて、原油価格高騰の影響で多くの新電力が事業撤退しました。2024年9月時点では小売電気事業者734社のうち123社が休止・廃止等の状況にあります。
ガス会社・通信会社・大手企業グループ系の新電力は、単独の小規模事業者に比べて経営の安定性が高い傾向があります。会社選びの際は料金だけでなく、親会社やグループの規模も確認しておくと安心です。

まとめ:新電力は「自分に合った1社」を見つけるのが正解
新電力のおすすめをまとめると、以下のようになります。
- 安さ重視:オクトパスエナジー
- 一人暮らし:CDエナジーダイレクト
- ファミリー世帯:Looopでんき
- 車を使う方:ENEOSでんき
- 楽天ユーザー:楽天でんき
どの会社も解約金0円または低額なので、合わなければすぐに切り替えられます。まずは各社の料金シミュレーションで自分の使用量を入力し、具体的な節約額を確認してみましょう。
電力会社の選び方全般については電力会社の選び方ガイドも参考にしてみてください。

