毎月の家計で大きな割合を占める「光熱費」。電気代、ガス代、水道代をそれぞれバラバラに見直すのではなく、トータルで見直すことで効率的に節約できる。
この記事では、電気・ガス・水道の3つをまとめて管理・節約するための方法を解説する。セット契約で光熱費を下げるコツから、日常でできる水道代の節約術まで幅広くカバーしているので、ぜひ参考にしてほしい。

電気・ガス・水道の月額平均はいくら?
まずは世帯人数別の光熱費の平均を確認しておこう。総務省「家計調査」のデータをもとにした目安は以下の通りだ。
世帯人数別の水道光熱費の月額平均
- 一人暮らし:月額約13,000円(電気約7,400円、ガス約3,000円、水道約2,100円程度)
- 二人暮らし:月額約19,000〜20,000円
- 3人家族:月額約23,000〜24,000円
- 4人家族:月額約25,000〜26,000円(電気約14,000円、ガス約5,100円、水道約6,100円程度)
※総務省「家計調査」を参考にした概算値。地域や季節によって変動する。
4人家族なら年間で約31万円を光熱費に使っている計算になる。見直し方次第で、この金額を年間3〜5万円程度削減することも十分可能だ。

電気代を見直す方法
光熱費の中でもっとも大きな割合を占めるのが電気代だ。電気代の見直しが光熱費全体の削減にもっとも効果的といえる。
方法1:電力会社を乗り換える
大手電力の従量電灯プランをそのまま使っている方は、新電力に切り替えるだけで年間数千円〜1万円以上の節約になるケースが多い。切り替え手続きはWebで5分程度、工事も不要だ。
方法2:電気とガスのセット契約にする
電気とガスを同じ会社でまとめると、セット割引が適用される。東京ガスやCDエナジーダイレクトなどが代表的だ。月500〜1,000円程度の節約効果が期待できる。
方法3:家電の使い方を見直す
LED照明への交換は初期費用1〜2年で回収でき、電気代が約85%ダウンする。エアコンの設定温度の見直し(冷房28度・暖房20度が目安)、使っていない家電のコンセントを抜くといった日常の工夫も積み重ねると効果がある。
方法4:契約アンペアを見直す
電気の基本料金はアンペア数で決まる(東京電力エリアの場合)。必要以上に大きなアンペアで契約していると、基本料金が無駄に高くなる。一人暮らしなら20〜30A、ファミリーなら40〜60Aが目安だ。
ガス代を見直す方法
ガス代は電気代に次いで大きな固定費だ。特にお風呂やキッチンでの使い方を見直すと効果的。
方法1:ガス会社を乗り換える
都市ガスの自由化により、ガス会社も選べるようになっている。電気とのセット契約にすることでガス代も割引になるケースが多い。東京ガスエリアなら東京電力のガスプランに変える、関西なら大阪ガスの電気セットにまとめるなどの選択肢がある。
方法2:お風呂の使い方を見直す
追い焚き回数の削減と給湯温度の見直しで、月1,000〜2,000円程度のガス代カットが期待できる。家族が連続して入浴すれば追い焚きの必要がなくなり、シャワーの時間を1分短縮するだけでもガス代の節約になる。
方法3:プロパンガスの方は会社の見直しも
プロパンガスは都市ガスに比べて単価が高い傾向がある。プロパンガスの会社を変えるだけで月2,000〜5,000円の節約になるケースもある。比較サイトを利用して、自分のエリアでもっとも安いプロパンガス会社を探してみよう。

水道代を見直す方法
水道代は電気やガスと違って会社を選ぶことはできないが、使い方の工夫で月500〜1,000円程度の節約は可能だ。
方法1:節水シャワーヘッドを導入する
節水シャワーヘッドに交換するだけで、水道代とガス代をダブルで節約できる。節水率30〜50%のシャワーヘッドなら、4人家族で年間1万円以上の節約になるケースもある。初期投資数千円で効果が続くのでコスパが高い。
方法2:食洗機を活用する
意外に思うかもしれないが、手洗いよりも食洗機の方が使用水量が少ないケースが多い。食洗機は水の循環利用が効率的で、手洗いの約5分の1程度の水量で済む場合もある。
方法3:トイレの節水
トイレは家庭の水道使用量の約20〜25%を占めている。節水トイレへの交換が難しい場合でも、流すときに「大」と「小」を使い分けるだけで節水になる。
方法4:洗濯のまとめ洗い
洗濯機を毎日少量で回すより、ある程度まとめて洗濯する方が水の使用効率がよい。ただし、詰め込みすぎると洗浄力が落ちるので、洗濯機の容量の8割程度を目安にしよう。
なお、方法2で触れた食洗機は工事不要の卓上タイプもあり、賃貸でも導入しやすい。手洗いの水量が気になる方に選ばれている。
水道料金は自治体ごとに設定されており、地域によって大きく異なる。引っ越しの際は水道料金も確認しておくとよい。
電気・ガス・水道をまとめて管理するコツ
光熱費の家計簿をつける
まず現状を把握することが大切だ。電気・ガス・水道の月額を記録しておくと、どこに無駄があるかが一目でわかる。家計簿アプリを使えば、過去の推移も簡単に確認できる。
見直しの優先順位をつける
光熱費の中で占める割合が大きいものから見直すのが効率的だ。一般的には「電気代 > ガス代 > 水道代」の順に金額が大きいので、まずは電力会社の見直しから始めるのがおすすめ。
固定費の見直しは一度やれば効果が持続する
電力会社やガス会社の乗り換えは、一度手続きすれば毎月の節約効果がずっと続く。節水シャワーヘッドやLED照明への交換も同様だ。こうした「固定費の見直し」は、日々の節約習慣に比べてストレスが少なく、効果も大きい。
電気・ガス・水道の光熱費に関するよくある質問
Q. 電気とガスはまとめた方がお得?
多くの場合、セット割引が適用されるのでまとめた方がお得だ。ただし、電気だけ・ガスだけで見たときに別の会社の方が安いケースもあるので、総額で比較することが大切。
Q. 水道も自由化される予定はある?
水道の小売自由化は今のところ予定されていない。水道料金は各自治体が設定しており、利用者が自由に事業者を選ぶ仕組みにはなっていない。
Q. 光熱費の節約で年間いくら浮く?
電力会社・ガス会社の見直しだけで年間1〜3万円、設備の見直し(LED・節水シャワーなど)まで含めると年間5万円以上の削減が現実的に可能だ。
Q. 一人暮らしでも光熱費の見直しは効果ある?
一人暮らしでも、電力会社の乗り換えで月300〜500円程度の節約は見込める。年間にすると3,600〜6,000円の差になるので、見直す価値はある。

まとめ|電気・ガス・水道をトータルで見直して光熱費を削減しよう
電気・ガス・水道の光熱費は、家計の中で見直し効果が大きい項目だ。電力会社・ガス会社の乗り換えは一度の手続きで毎月の節約が続くので、まだ見直していない方はぜひ検討してみてほしい。
見直しの優先順位は、①電力会社の乗り換え、②ガス会社の乗り換え(またはセット契約)、③節水設備の導入。この順番で進めれば、効率的に光熱費を削減できる。
電気・ガス・水道のまとめ見直しで活用したいツール・サービス
エネチェンジ(電気・ガス比較サイト)
郵便番号と使用量を入力するだけで、自分のエリアで最安の電力会社・ガス会社をすぐに見つけられる。キャッシュバック付きのプランも掲載されており、比較検討に便利だ。
家計簿アプリ(マネーフォワードME・Zaim等)
クレジットカードや銀行口座と連携することで、電気・ガス・水道の支払いを自動記録してくれる。過去の推移がグラフで確認できるので、「今月は光熱費が高い」「先月より下がった」といった変化が一目でわかる。
各自治体の水道料金シミュレーション
水道料金は自治体ごとに異なるため、自分の自治体の水道局サイトで料金シミュレーションを確認するとよい。引っ越し先の水道料金を事前に調べておくのも家計管理に役立つ。

電気・ガス・水道の節約で見落としがちなポイント
待機電力の削減
使っていない家電のコンセントを抜くだけで、年間で約6,000〜10,000円程度の電気代を節約できると言われている。特にテレビ、レコーダー、パソコンの待機電力は大きい。スイッチ付きのタップを使えば、抜き差しの手間も省ける。
給湯器の設定温度の見直し
給湯器の設定温度が高すぎると、ガス代が無駄にかかっている可能性がある。シャワーや食器洗いで使うお湯の温度は37〜40度で十分な場合が多い。設定温度を2度下げるだけでも、年間で数千円のガス代節約になる。
漏水チェック
水道料金が急に上がった場合は漏水の可能性がある。水道メーターのパイロット(回転する指標)が、すべての蛇口を閉めた状態で動いていたら漏水のサインだ。早めに水道局や業者に相談しよう。
電気・ガス・水道の支払い方法を見直して得する方法
光熱費の支払い方法を見直すだけでも、ちょっとしたお得が見つかることがある。
クレジットカード払いでポイントを貯める
電気代やガス代の支払いをクレジットカードに変えると、支払い額に応じたポイントが毎月自動で貯まる。還元率1%のカードなら、月2万円の光熱費で年間2,400ポイント。塵も積もれば大きな差になる。
口座振替割引がある場合もチェック
一部の電力会社やガス会社では、口座振替にすると月55円程度の割引が受けられることがある。クレジットカードのポイント還元と比較して、お得な方を選ぼう。



