「床暖房を導入したいけど、ガス式と電気式のどちらがお得なの?」と迷っている方は多いはず。床暖房は足元からじんわり暖まる快適な暖房設備だけど、方式によってランニングコストに大きな差が出るのが悩みどころだよね。
この記事では、ガス温水式床暖房と電気式床暖房のランニングコストを徹底比較し、それぞれのメリット・デメリットや光熱費の節約方法まで詳しく解説していく。新築やリフォームで床暖房を検討している方はぜひ参考にしてみてね。

床暖房の種類は大きく3タイプ
床暖房を語る前に、まずは主な種類を整理しておこう。大きく分けて3つのタイプがあるよ。
ガス温水式床暖房
ガスボイラーでお湯を沸かし、そのお湯を床下に通したパイプに循環させて暖める方式。立ち上がりが早く、広い部屋でもムラなく暖まるのが大きな特徴だ。東京ガスや大阪ガスなどの大手ガス会社が、床暖房専用のガス料金プランを用意しているケースも多い。
電気ヒーター式床暖房
床下に電熱線を埋め込み、電気で直接加熱する方式。初期の設置費用はガス温水式より安い傾向があるけれど、ランニングコストは高くなりがちだ。部分的に暖めたい小さな部屋やキッチンまわりなどには向いている。
ヒートポンプ式温水床暖房
エアコンと同じ原理で、空気中の熱を利用して効率的にお湯を作る方式。ランニングコストは3タイプの中でもっとも安いとされている。ただし初期費用はガス温水式より高めで、寒冷地では効率が落ちるケースもある。
床暖房のランニングコスト比較
それでは、各方式の1ヶ月あたりのランニングコスト目安を比較してみよう。8畳の部屋で1日8時間運転した場合の概算値をまとめているよ。
8畳・1日8時間運転の場合の月額コスト目安
- ガス温水式(都市ガス):約4,000〜6,000円/月
- 電気ヒーター式:約6,000〜9,000円/月
- ヒートポンプ式:約2,500〜4,000円/月
※ガス料金・電気料金は地域や契約プランによって異なるため、あくまで目安として参考にしてください。
どの方式を選ぶにしても、暖かい空気が天井付近にたまったままだと設定温度を上げがちになる。サーキュレーターで空気を回しておくと、控えめな設定でも足元の寒さが気になりにくくなるよ。
ガス温水式の場合、1時間あたりのガス代は約12円程度とされていて、1日8時間使うと約96円。1ヶ月(30日)換算で約2,880円のガス代に加えて、循環ポンプの電気代がプラスされる形になる。ガス会社の床暖房プランを利用すれば、通常より安い単価でガスを使えるため、さらにコストを抑えられるケースもあるんだ。
一方、電気ヒーター式は消費電力が大きく、長時間使えば使うほど電気代がかさみやすいのがネック。8畳の部屋で1日8時間使うと、月額6,000円を超えることもめずらしくない。
ヒートポンプ式は効率がよく、電気ヒーター式と比べてランニングコストが約半分程度に抑えられることが多い。ただし初期費用が高めなので、長期的に使い続ける前提でコスト回収を計算する必要がある。

ガス床暖房とエアコン暖房のコスト比較
床暖房を検討するとき、エアコン暖房とのコスト差も気になるよね。結論から言うと、単純なランニングコストだけならエアコンのほうが安いケースが多い。
8畳の部屋で最新のエアコンを暖房運転した場合、1時間あたりの電気代は約5〜15円程度。1日8時間使っても月額2,000〜4,000円くらいに収まることが多い。
ただし、床暖房には「足元から暖まる」「風が出ないのでホコリが舞わない」「乾燥しにくい」「スペースを取らない」といったメリットがある。快適性を重視するなら、コストだけでは比較できない部分があるんだ。
エアコンとの併用が賢い使い方
実は、ガス床暖房とエアコンを併用するのがコストパフォーマンスに優れた使い方とされている。床暖房で足元を暖めつつ、エアコンの設定温度を低めに抑えることで、トータルの光熱費を節約できるんだ。
たとえば、床暖房だけで部屋全体を暖めようとすると設定温度を上げがちだけど、エアコンと併用すれば床暖房の温度設定を控えめにしても快適に過ごせる。結果として、ガス代も電気代も抑えられるという仕組みだよ。
ガス床暖房のメリット・デメリット
メリット
- 立ち上がりが早い:スイッチを入れてから暖まるまでの時間が短い
- 広い部屋でもムラなく暖まる:温水が均一に循環するため温度差が少ない
- 風が出ないので乾燥しにくい:エアコンのように風が直接あたらない
- ガス会社の割引プランが使えることがある:床暖房契約で通常より安いガス単価が適用される場合も
デメリット
- 初期費用がかかる:ガスボイラーや配管工事の費用が必要(一般的に60〜100万円程度)
- メンテナンスが必要:ボイラーの点検や不凍液の交換など定期的な維持管理が発生する
- プロパンガスの場合はランニングコストが高い:プロパンガスは自由料金のため、都市ガスと比べてガス単価が高くなりがち
プロパンガスエリアにお住まいの場合は、業者によってガス単価が大きく異なる。床暖房を導入する前に、複数のプロパンガス業者から見積もりを取るか、オール電化(ヒートポンプ式床暖房)との比較検討をおすすめする。

ガス床暖房の光熱費を節約する5つのコツ
ガス床暖房を導入した後に実践できる節約テクニックを紹介するよ。ちょっとした工夫で月々の光熱費を抑えることができるんだ。
1. エアコンと併用して温度設定を控えめにする
先ほども触れたけど、エアコンと床暖房の併用はコスト面で有効。床暖房の設定温度を「中」や「弱」にしておき、エアコンの設定温度も20度前後にすることで、快適性を保ちながらトータルの光熱費を抑えられる。
2. タイマーを活用する
起床の30分前にタイマーでオンにしておけば、起きたときにはすでに部屋が暖まっている。逆に、就寝前は余熱で暖かさが持続するので、就寝30分前にオフにしても快適だ。これだけでも1日の運転時間を短縮できるよ。
3. ラグやカーペットは薄手のものを選ぶ
厚手のラグを敷くと床暖房の熱が遮断されてしまい、効率が下がってしまう。床暖房対応の薄手のラグやカーペットを選ぶことで、効率よく熱を伝えられるようになる。
商品説明に「床暖房・ホットカーペット対応」と明記されているものを選べば間違いがない。
4. ガス会社の床暖房プランに加入する
東京ガスの「暖らんぷらん」や大阪ガスの「床暖料金」など、大手ガス会社は床暖房ユーザー向けの料金プランを用意している。通常のガス料金より単価が割引になるプランが多いので、床暖房を使うなら専用プランへの切り替えを検討しよう。
5. 断熱性能を高める
窓からの冷気の侵入を防ぐことで、床暖房の効率が大幅に改善される。断熱カーテンや内窓(二重窓)の設置は、光熱費削減に直結する対策だ。
内窓の工事はハードルが高いけれど、カーテンなら今の窓のまま替えられる。丈が短いと足元から冷気が入ってくるので、床までしっかり届く長さを選ぶのがコツだよ。
床暖房の導入費用の目安
ランニングコストだけでなく、初期費用も把握しておくことが大切。方式別のおおよその導入費用をまとめておくよ。
- ガス温水式:60〜100万円程度(ボイラー + 配管 + パネル工事)
- 電気ヒーター式:30〜60万円程度(パネル工事のみ)
- ヒートポンプ式:80〜120万円程度(ヒートポンプユニット + 配管 + パネル工事)
初期費用は電気ヒーター式が安く済むけれど、ランニングコストを考えると長期的にはガス温水式やヒートポンプ式のほうがトータルコストが低くなる傾向がある。10年以上使う前提であれば、ランニングコストの差が積み重なってかなり大きくなるんだ。

よくある質問
Q. ガス床暖房で低温やけどの心配はある?
通常の使用であれば低温やけどのリスクは低い。ただし、長時間同じ場所に座ったまま床に直接肌を密着させていると、まれに低温やけどを起こす可能性がある。小さな子どもやお年寄りがいる家庭では、温度設定を控えめにしておくと安心だ。
Q. マンションでも床暖房は後付けできる?
マンションでも後付けは可能だけど、管理規約でリフォームの制限がかかっているケースがある。電気ヒーター式なら比較的手軽に後付けできることが多い。ガス温水式はガスの配管工事が必要になるため、管理組合への確認が必要だ。
Q. 床暖房はオール電化住宅でも使える?
もちろん使える。オール電化住宅ではヒートポンプ式温水床暖房が一般的。エコキュートと連携させることで効率的にお湯を作り、床暖房に利用できる仕組みだ。夜間電力の安い時間帯に蓄熱することで、さらにコストを抑えることも可能だよ。
まとめ
ガス床暖房と電気式床暖房のランニングコストを比較すると、都市ガス温水式は月4,000〜6,000円程度、電気ヒーター式は月6,000〜9,000円程度、ヒートポンプ式は月2,500〜4,000円程度が目安になる。
コスト重視ならヒートポンプ式、立ち上がりの速さとバランスの良さならガス温水式、初期費用を抑えたいなら電気ヒーター式と、それぞれに向いている状況が異なるんだ。自分の住環境やガスの種類(都市ガスかプロパンガスか)を考慮したうえで、トータルコストで比較して選ぼう。


