事務所やオフィスの電気代、毎月の固定費としてけっこう大きい出費だよね。「もう少し安くならないかな?」と感じている事業者の方は多いはず。実は、電力自由化によって事務所でも電力会社を自由に選べるようになっているから、切り替えるだけで年間数万円のコストダウンが狙えるケースもあるんだ。
この記事では、事務所やオフィスの電気代を抑えたい方に向けて、事務所におすすめの電力会社の選び方と具体的な候補をわかりやすく解説していくよ。小規模な事務所から中規模のオフィスまで、契約タイプ別にぴったりの電力会社が見つかるはず。

事務所の電気契約は「低圧」と「高圧」のどちらに当てはまる?
まず最初に確認しておきたいのが、自分の事務所の電気契約が「低圧」か「高圧」かという点だ。これによって選べる電力会社や料金プランがまったく違ってくる。
契約区分の目安は次のとおり。
- 低圧電力(50kW未満):小規模な事務所、SOHO、個人事業主のオフィスなどが該当。一般家庭と同じ「従量電灯」や「低圧電力」契約になる
- 高圧電力(50kW以上2,000kW未満):中規模以上のオフィスビル、工場、商業施設などが対象。キュービクル(受電設備)を設置しているケースが多い
- 特別高圧電力(2,000kW以上):大規模なビルや工場向け。一般的な事務所ではほぼ該当しない
多くの小規模事務所や個人事業主のオフィスは低圧契約に該当するケースがほとんど。この記事では主に低圧契約の事務所を対象に解説していくよ。高圧契約の場合は、一括見積もりサービスを使って複数社から見積もりを取るのが基本的な進め方になる。
事務所の電力会社を選ぶときのチェックポイント
電力会社を比較するときに見るべきポイントをまとめておこう。単純に「料金が安い」だけで選ぶと失敗することもあるから、複数の観点からバランスよく判断することが大切だよ。
事務所の電力会社選びで確認すべき5つの項目
- 基本料金と従量料金の単価(使用量に合ったプランか)
- 契約期間と解約金の有無
- 法人向けサポートの手厚さ
- 支払い方法の柔軟性(口座振替・クレジットカードなど)
- 複数拠点がある場合の一括管理のしやすさ
基本料金と従量料金のバランスを確認する
電気料金は「基本料金」と「従量料金(使った分だけかかる料金)」の2つで構成されている。事務所の使い方によって、どちらを重視すべきかが変わってくるんだ。
たとえば、営業時間が短くて電気をあまり使わない事務所なら、基本料金が安い、もしくは基本料金ゼロのプランが向いている。逆に、空調や照明を長時間使うオフィスなら、従量料金の単価が安いプランを選んだほうがトータルでお得になりやすい。
どっちのタイプかを判断するには、自分の事務所が何にどれだけ使っているかを知るのが早い。複合機やサーバー、電気ポットあたりをコンセント側で1台ずつ測ってみると、「思ったより食っていた機器」が見つかることも多いよ。
解約金や契約期間の縛りを確認する
法人向けの電力プランの中には、1年や2年の契約期間が設定されていて、途中解約すると違約金が発生するものもある。移転の可能性がある事務所や、まずは試してみたいという場合は、解約金がかからないプランを選ぶのが無難だ。

事務所におすすめの電力会社・サービス
ここからは、事務所やオフィスで使いやすい電力会社・サービスを紹介していくよ。それぞれ特徴が違うから、自分の事務所の状況に合ったものを選んでみてね。
ハルエネでんき
ハルエネでんきは、中小企業や店舗・事務所に特化した新電力サービス。全国に販売網を持っていて、初めて新電力に切り替える事業者でも安心して使えるサポート体制が整っている。
特徴としては、使用量が多いほど料金が安くなる仕組みを採用している点。加えて、オフィスサポートパックや店舗サポートパックといった付帯サービスが用意されていて、従業員やお客さんとのトラブル相談や設備事故時の補償(最大100万円)などが受けられる。ただし契約期間に縛りがある場合があるので、事前に解約条件を確認しておこう。
オフィスでんき119
オフィスでんき119は、その名のとおりオフィス・工場・店舗に特化した電力サービス。全国の中小企業や個人事業主が利用しており、累計6万件以上の契約実績を持つ。
料金設計がシンプルで分かりやすく、Web上で簡単にシミュレーションや申し込みができるのが強み。複数拠点の一括管理にも対応しているから、複数の事務所を運営している事業者にも使いやすいサービスだ。
エルピオでんき
エルピオでんきは家庭用でも知名度が高い新電力だけど、法人向けの低圧プランも提供している。基本料金・従量料金ともに地域電力会社より安く設定されているのが特徴で、シンプルに「電気代を安くしたい」という事務所に向いている。
解約金がかからないプランもあるため、まず試してみたいという事業者にもおすすめだ。ガスとのセット契約も可能なので、光熱費をまとめて見直したい場合にも便利。
エネチェンジBiz(一括見積もりサービス)
「どこが安いのか自分で比較するのが面倒」という方には、エネチェンジBizのような一括見積もりサービスを利用する方法もある。検針票の情報を入力するだけで、複数の電力会社から見積もりが届く仕組みだ。特に高圧契約の事務所は、一括見積もりが基本的な選び方になるよ。

事務所の電力会社を切り替える手順
電力会社の切り替え手続きは、実はとても簡単。工事も不要で、停電が発生することもないから安心してほしい。基本的な流れは次のとおりだ。
- 現在の契約内容を確認する:検針票や請求書で、契約プラン・契約アンペア・月々の使用量をチェック
- 切り替え先の電力会社を比較・選定する:料金シミュレーションで実際にいくら安くなるか確認
- 新しい電力会社に申し込む:Webフォームから申し込めるところがほとんど。検針票の情報が必要になる
- 切り替え完了を待つ:スマートメーターが設置されていれば、2週間〜1ヶ月ほどで自動的に切り替わる
旧電力会社への解約手続きは、新しい電力会社が代行してくれるので、自分で連絡する必要はない。引っ越しを伴わない切り替えなら、手間はほとんどかからないよ。
マンションやビルの管理組合が一括で電力を受電している場合は、個別に電力会社を変更できないケースがある。事前にビルの管理会社に確認しておこう。
事務所の電気代をさらに節約するコツ
電力会社の切り替え以外にも、事務所の電気代を抑える方法はいくつかある。日常的に取り組めるものをまとめておくよ。
照明をLEDに切り替える
まだ蛍光灯を使っている事務所なら、LED照明への切り替えで消費電力を大幅に削減できる。LED照明は蛍光灯と比べて消費電力が約40〜50%少なく、寿命も長いからランニングコストの面でも有利だ。初期費用はかかるけれど、長い目で見ると十分に元が取れる。
器具ごと交換すると工事が必要になるけど、既存の直管型器具にそのまま差し替えられるLEDランプなら、給湯室や廊下といった目立たない場所から少しずつ進められる。安定器の扱いが機種で違うから、器具の型式を確認してから対応品を選んでね。
空調の設定温度を見直す
エアコンの設定温度を夏は1度上げる、冬は1度下げるだけでも、消費電力を数%抑えられると言われている。サーキュレーターを併用して空気を循環させることで、体感温度を変えずに節電効果が得られるよ。
天井付近に暖気がたまりやすいオフィスほど効果が出やすいので、席の配置に合わせて首振りの角度を調整できるタイプが使いやすい。夏は窓際の熱だまりを流す用途でも使えるから、1台あると通年で出番があるよ。
契約アンペアを適正化する
必要以上に大きなアンペア数で契約していると、基本料金が無駄に高くなってしまう。事務所で同時に使う電気機器をリストアップして、適切なアンペア数に見直すだけでも基本料金を下げられるケースがあるんだ。

事務所の電力会社選びでよくある質問
Q. 新電力に切り替えると停電しやすくなる?
いいえ、停電のしやすさは電力会社によって変わらない。送配電網は地域の送配電会社(東京電力パワーグリッドなど)が一元管理しているため、どの電力会社と契約しても電気の品質や安定性は同じだ。新電力だからといって停電が増えることはないので安心してほしい。
Q. 個人事業主でも電力会社を変えられる?
もちろん変えられる。低圧契約であれば、法人でも個人事業主でも手続きは同じ。家庭用の料金プランを事務所で使っている場合も、より事業者向けのプランに切り替えることでコスト削減につながるケースがある。
Q. 賃貸の事務所でも電力会社を変えられる?
基本的には変えられる。ただし、ビル全体で一括受電をしている場合は個別に変更できないことがある。契約前に管理会社やオーナーに確認しておくのがベストだ。
Q. 電力会社の切り替えに費用はかかる?
ほとんどの場合、切り替えに伴う初期費用は無料。スマートメーターの設置も基本的に無料で行ってもらえる。ただし、現在の契約に解約金がある場合は、その分だけ費用が発生する可能性があるから事前に確認しよう。
まとめ
事務所やオフィスの電力会社選びは、毎月の固定費を見直す大きなチャンスだ。低圧契約の事務所であれば、Web上で簡単に申し込みができて、切り替え工事も不要。電気の品質も変わらないから、デメリットはほとんどないと言えるよ。
まずは現在の電気料金と使用量を把握して、複数の電力会社をシミュレーションで比較してみよう。事務所の電気代を年間数万円単位で削減できる可能性は十分にある。この記事をきっかけに、ぜひ一度検討してみてね。


