HTBエナジーは、旅行大手HISグループの電力会社として「たのしいでんき」のブランドで知られている。ユニークなネーミングと基本料金の安さが特徴だが、「実際のところ電気代は安いの?」「やばいって噂は本当?」と気になっている人も多いだろう。
この記事では、HTBエナジーの料金プランの特徴や利用者の口コミを調査し、メリット・デメリットをわかりやすく整理した。契約前に知っておくべきポイントを網羅しているので、ぜひ参考にしてほしい。

HTBエナジーとは
HTBエナジー株式会社は、もともとHISグループのハウステンボスから生まれた新電力会社だが、2022年に光通信グループ傘下のHBD社に全株式が譲渡され、現在は光通信グループの企業として運営されている。家庭向けには「たのしいでんき」というブランドで電力供給を行っている。供給エリアは沖縄を除く全国に対応しており、一般家庭向けの低圧プランが中心だ。
HTBエナジーの料金プランの特徴
ベーシックプランの料金体系
HTBエナジーの主力プラン「ベーシックプラン」は、以下の構成になっている。
- 基本料金:30A〜60Aまで一律550円(税込)。大手電力会社の基本料金より大幅に安い
- 電力量料金:地域によって異なるが、段階制で設定されている
- 電源調達調整額:HTB独自の電源調達調整単価が適用される
- 容量拠出金反映額:電気代に含まれるようになった
基本料金が一律550円というのは大きな特徴で、たとえば東京電力の従量電灯Bでは60A契約で基本料金が1,870円程度かかるため、基本料金だけで月1,300円以上の差がつく計算だ。40A契約でも東京電力は1,247円程度なので、700円近い差になる。
地域別の電力量料金
電力量料金は地域ごとに設定されている。たとえば北海道エリアでは1kWhあたり31.80円の一律単価、関西エリアでは27.80円の一律単価となっている。段階制がない一律単価の地域では、使用量が多いほど大手電力との差が広がりやすい傾向にある。
裏を返せば、単価がどうであれ使用量が減ればそのぶん請求は下がるということ。家庭の電力消費で大きいのは空調なので、エアコンの風を部屋全体に回して設定温度を欲張らずに済ませるだけでも効いてくる。サーキュレーターは夏冬どちらのシーズンでも出番がある。
あんしんサポート365プラスが無料付帯
ベーシックプランに申し込むと、水まわり・ガラス・鍵のトラブルなど60種以上のサポートサービス「あんしんサポート365 プラス」が無料で利用できる。通常なら別途月額数百円かかるサービスが付いてくるのは、他社にはない大きな特徴だ。具体的には、水漏れの応急処置、鍵の開錠、窓ガラスの応急対応などが含まれる。
HTB独自の電源調達調整額に注意
HTBエナジーの電源調達調整単価は、大手電力会社の燃料費調整額とは計算方式が異なる。市場連動の要素が含まれており、大手電力の燃料費調整額より高くなる月がある。この部分が「思ったほど安くならない」「高くなった」という口コミにつながっている。基本料金だけで比較するのではなく、電源調達調整額を含めた月額トータルで判断することが重要だ。
容量拠出金反映額とは
記事執筆時点から新たに導入された「容量拠出金反映額」は、将来の発電設備を確保するための費用だ。これが電気代に上乗せされるようになったため、以前と比べて実質的な電気代が上がっている点にも注意が必要だ。

HTBエナジーの良い口コミ
「基本料金が安くて助かる」
一律550円の基本料金は、特に契約アンペア数が大きい家庭で節約効果が大きいと好評だ。「60Aで契約しているので基本料金だけでかなり浮く」「基本料金で月1,000円以上安くなった」という声がある。
「Webで簡単に申し込めた」
申し込みがWeb完結で手間がかからない点も評価されている。「検針票の情報を入力するだけで5分もかからなかった」「面倒な書類のやりとりがなくてよかった」という口コミがある。
「トラブルサポートが地味にありがたい」
あんしんサポート365プラスの無料付帯を評価する声も多い。水漏れや鍵の閉じ込めなど、急なトラブルに対応してもらえる安心感は、特に一人暮らしの利用者から支持されている。「深夜に水漏れが起きたとき助かった」「鍵を失くしたときに無料で対応してもらえた」といった体験談がある。
「電気の品質は問題なし」
送電網は大手電力のものを使うため、電気の品質(電圧・周波数)は変わらない。「切り替えて何も変わらないのに安くなった」という声もある。
HTBエナジーの気になる口コミ
「電気代が高くなった月がある」
電源調達調整額の影響で、月によっては大手電力より高くなるという口コミが複数見られる。特に冬場や夏場は市場価格が高騰しやすく、電気代が跳ね上がるリスクがある。「1月の電気代が前年より5,000円以上高くて驚いた」という報告もある。
単価が跳ねる冬こそ、暖房の中身を見直しておきたいところ。就寝中だけでもエアコンを止めて電気毛布に切り替えると、その時間帯の消費電力は大きく下がる。1時間あたり1〜2円台という消費電力の小ささが、市場価格の高い時間帯ほど効いてくる。
「マイページが使いにくい」
料金明細の確認や契約情報の変更ができるマイページについて、「操作がわかりにくい」「明細の内訳が見づらい」「スマホ表示が崩れる」という不満の声がある。日々の電気使用量を細かくチェックしたい人にとっては気になるポイントだ。
「値上げが続いている印象」
電源調達調整額の上昇や容量拠出金の導入により、「契約時より確実に高くなっている」という声がある。新電力全般に言えることだが、契約時の料金がずっと続くわけではない点は理解しておく必要がある。
「解約時に手間がかかった」
一部の口コミでは、解約手続きがスムーズにいかなかったという報告もある。解約を検討する際は、余裕をもって手続きすることをおすすめする。

HTBエナジーのメリット・デメリットまとめ
メリット
- 基本料金が一律550円で、大手電力より大幅に安い
- あんしんサポート365プラスが無料付帯(水まわり・鍵・ガラスなど60種以上対応)
- 全国対応(沖縄を除く)
- Webで簡単に申し込みが完結する
- 光通信グループの資本力による安定感がある
デメリット
- 電源調達調整額が大手電力の燃料費調整額より高くなる月がある
- トータルで見ると大手電力より高くなるケースもある
- 容量拠出金反映額が追加され、コストが増えた
- マイページの使い勝手に改善の余地がある
- 値上げ傾向が続いているという声がある
HTBエナジーの料金は市場価格の影響を受けるため、月ごとの変動がある。公式サイトのシミュレーションで年間の電気代を試算し、今の電力会社と比較することをおすすめする。基本料金だけで判断せず、電源調達調整額を含めたトータルコストで比較しよう。
HTBエナジーはこんな人に向いている
- 基本料金を抑えたい人(特に契約アンペア数が大きい家庭)
- トラブルサポート(あんしんサポート365プラス)を活用したい人
- Web完結で手軽に電力会社を切り替えたい人
- 光通信グループの資本力に安心感を感じる人
一方で、電気代の変動を嫌う人や、毎月の電気代を正確に予測したい人には、固定単価型のプランを提供する電力会社のほうが合っているだろう。
マイページの使い勝手に不満があるという声もあったが、機器単位の使用量ならアプリで積算kWhを見られるスマートプラグを噛ませておく手もある。請求が届いてから驚くのではなく、月の途中で使いすぎに気づける状態を作っておきたい。
HTBエナジーの申し込み方法と切り替えの流れ
HTBエナジーへの切り替えはWebから申し込める。手順は以下のとおりだ。
- 公式サイトで料金シミュレーションを実施する
- 検針票を用意して、Web申し込みフォームに必要事項を入力する
- 申し込み後、2〜4週間程度で切り替えが完了する
- 切り替え当日も電気は通常どおり使える(停電なし・工事不要)
よくある質問
Q. HTBエナジーは怪しい会社?
怪しくない。HTBエナジーはもともとHISグループから生まれた企業で、現在は光通信グループ傘下。経済産業省に登録された正規の小売電気事業者だ。電力の品質も送電網を通じて供給されるため、大手電力と同じだ。
Q. HTBエナジーの解約金はかかる?
プランによって異なるため、契約前に確認が必要だ。解約金が発生するプランもあるため、契約時に解約条件をしっかり確認しておこう。
Q. 切り替えのとき電気が止まることはある?
ない。切り替え工事も不要で、切り替え当日も通常どおり電気が使える。送電網は地域の電力会社が管理しており、停電のリスクは電力会社の選択とは関係がない。
Q. オール電化住宅でも使える?
オール電化向けのプランがあるかどうかは確認が必要だ。オール電化住宅では夜間割引が適用される専用プランを使っていることが多いため、安易に切り替えると逆に高くなる場合がある。

まとめ
HTBエナジーは、基本料金一律550円とトラブルサポート無料付帯という独自の強みを持つ電力会社だ。口コミでは基本料金の安さやサポートサービスが好評な一方、電源調達調整額の影響で「高くなった」という声もある。
契約前には必ず公式サイトでシミュレーションを行い、年間トータルで今の電力会社と比較することをおすすめする。自分の電気の使い方に合った電力会社を見つけて、賢く電気代を節約しよう。
参考:HTBエナジー公式サイト


