「オール電化住宅に住んでいるけど、電気代が高い…」「オール電化向けの安い電力会社ってどこ?」そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
オール電化住宅ではエコキュートや電気温水器が深夜の安い電力を使ってお湯を沸かす仕組みのため、夜間の電気料金が安いプランを選ぶことが光熱費節約のカギになります。電力自由化により、大手電力会社だけでなく新電力からもオール電化向けプランが登場し、選択肢が広がっています。
この記事では、オール電化住宅にお住まいの方におすすめの電力会社とプランの選び方を詳しく解説します。

オール電化住宅の電力会社選びが重要な理由
オール電化の電気料金の特徴
オール電化住宅では、ガスを使わない代わりにすべてのエネルギーを電気でまかなうため、電気の使用量が一般家庭より多くなります。特にエコキュートや電気温水器は深夜の安い電力を使って翌日分のお湯を沸かす仕組みになっており、夜間電力の料金が光熱費に直結します。
そのため、オール電化住宅では「時間帯別料金プラン」と呼ばれる、夜間の電気料金が安く設定されたプランを選ぶのが基本です。一般的な従量電灯プラン(時間帯による料金差がないプラン)に切り替えてしまうと、給湯コストが大幅に上がってしまうため注意が必要です。
なぜ電力会社の選択が大切なのか
オール電化住宅は月々の電気使用量が多い分、電力会社やプランの違いによる料金差も大きくなります。年間で数万円の差が出ることも珍しくないため、慎重に比較検討する価値があります。

オール電化向け電力会社を選ぶときのチェックポイント
チェック1:夜間料金の単価
オール電化プラン選びで最も重要なのは夜間の電力量料金単価です。エコキュートが稼働する深夜帯(多くの場合23時〜翌7時)の料金が安ければ安いほど、給湯コストを抑えられます。各社の夜間料金単価を必ず比較しましょう。
チェック2:基本料金の金額
オール電化住宅では契約アンペア数が大きくなりがちで、基本料金も高くなります。電力会社によって基本料金の設定が異なるため、夜間料金だけでなく基本料金も含めたトータルコストで比較することが大切です。
チェック3:時間帯の区分
「夜間」「昼間」「朝夕」など、時間帯の区分は電力会社やプランによって異なります。自分の生活パターンに合った時間帯区分のプランを選ぶことで、より効率的に電気代を抑えられます。
チェック4:燃料費調整額の上限
新電力のオール電化プランの中には、燃料費調整額に上限が設定されていないものがあります。燃料価格が高騰した場合、大手電力会社の規制料金と比べて割高になるリスクがあります。料金の安定性も重要な判断基準です。
チェック5:対応エリア
すべての新電力がすべてのエリアでオール電化プランを提供しているわけではありません。自分の住んでいるエリアで利用可能なプランかどうかを確認しましょう。
オール電化の電力会社選び 5つのチェックリスト
・夜間の電力量料金単価はいくらか
・基本料金を含めたトータルコストはどうか
・時間帯区分は自分の生活パターンに合っているか
・燃料費調整額に上限はあるか
・自分のエリアで利用可能なプランか
プランを比較する前に、自宅のどの家電がどれだけ電気を使っているかを把握しておくと、判断がしやすくなります。コンセントに挿すだけで家電ごとの消費電力を測れるワットチェッカーを使っている家庭もあります。
エリア別おすすめのオール電化向け電力会社
東京電力エリア
東京電力エナジーパートナーの「スマートライフプラン」は、オール電化住宅向けの定番プランです。新電力ではオクトパスエナジーの「オール電化オクトパス」が注目されており、夜間料金の安さが特徴です。また、東京ガスの時間帯別プランもオール電化住宅に対応しています。
関西電力エリア
関西電力の「はぴeタイムR」が代表的なオール電化プランです。新電力では出光興産のオール電化プランなども選択肢に入ります。
中部電力エリア
中部電力ミライズの「スマートライフプラン」が基本となります。新電力ではオクトパスエナジーやシン・エナジーなどが対応プランを提供しています。
九州電力エリア
九州電力の「電化でナイト・セレクト」は、夜間の時間帯を21時〜翌7時、22時〜翌8時、23時〜翌9時の3パターンから選べる柔軟なプランです。生活リズムに合わせて最適な時間帯を選択できます。
中国電力エリア
中国電力の「電化Styleコース」「ナイトホリデーコース」などがオール電化向けの時間帯別プランとして提供されています。夜間と休日の料金が安く設定されているため、休日在宅の方にもお得です。

オール電化の電気代を節約するコツ
エコキュートの沸き上げ時間を最適化する
エコキュートの沸き上げは、電気料金が安い夜間時間帯に集中させるのが基本です。昼間の沸き増しはなるべく避け、夜間にまとめて沸き上げるよう設定しましょう。ただし、翌日の使用量を考慮して適切な量を沸かすことも大切です。過剰に沸かすと保温のための電力がムダになります。
IHクッキングヒーターの使い方を工夫する
IHクッキングヒーターは火力調整が素早く、効率的に調理できるのが特長です。余熱を活用する、蓋を使って加熱時間を短縮する、まとめ調理で使用回数を減らすなどの工夫で電力消費を抑えられます。
電気の使用時間帯を意識する
時間帯別料金プランでは、昼間の電気料金が高く設定されています。洗濯乾燥機や食洗機などの大型家電は、できるだけ夜間や早朝の安い時間帯に稼働させると電気代を抑えられます。タイマー機能を活用しましょう。
家電本体にタイマーが付いていない場合は、コンセント側で電源のオンオフをスケジュール設定できるスマートプラグを使うという手もあります。
電力会社を定期的に見直す
電力会社の料金プランは改定されることがあります。契約時には最安だったプランが、数年後には他社のほうがお得になっている可能性もあります。年に1回程度は比較サイトで最新の料金をチェックし、必要に応じて乗り換えを検討しましょう。
オール電化プラン乗り換え時の注意点
現在のプランの解約条件を確認する
大手電力会社のオール電化プランの中には、新規受付を終了しているものもあります。例えば東京電力の旧「電化上手」プランなどは、一度解約すると再加入できません。現在のプランが有利な条件の旧プランである場合、安易に乗り換えると損をする可能性があるため、解約前に慎重に検討しましょう。
スマートメーターの設置確認
時間帯別料金プランを利用するためには、スマートメーターの設置が前提となります。従来型の電力メーターを使用している場合は、電力会社の切り替えに合わせてスマートメーターへの交換が行われます。交換費用は通常無料です。
蓄電池との併用も検討する
オール電化住宅に蓄電池を導入すると、夜間の安い電力を蓄電して昼間に使うことができ、電気代をさらに抑えられます。太陽光発電と蓄電池を組み合わせれば、昼は太陽光、夜は安い深夜電力、そして蓄電池で電力を効率的に活用する理想的なエネルギー運用が可能になります。
とはいえ家庭用蓄電池は導入費用が大きいため、まずは小容量のポータブル電源を非常用や補助用として備えておくという選び方もあります。
オール電化の電力会社に関するよくある質問(Q&A)
Q. オール電化住宅で新電力に切り替えると停電リスクは増える?
A. 増えません。送配電網は大手電力のグループ企業が管理しており、どの電力会社と契約しても停電リスクは同じです。電気の品質や安定性も従来と変わりません。
Q. 大手電力会社のオール電化プランから新電力に切り替えたほうがいい?
A. 一概には言えません。夜間料金の単価や基本料金を含めたトータルコストで比較して、安くなるなら切り替えを検討する価値があります。ただし、燃料費調整の上限がない新電力プランにはリスクもあるため、安定性も考慮しましょう。
Q. オール電化住宅で基本料金0円プランは使える?
A. 従量料金が一律で時間帯による料金差がないプランは、オール電化住宅には向いていません。深夜にエコキュートを稼働させるメリットが薄れ、結果的に電気代が高くなる可能性があります。なお、Looopでんきは2025年4月のリニューアルで基本料金が新設されています。
Q. オール電化に太陽光発電を組み合わせると電力会社選びに影響する?
A. 太陽光発電を設置している場合、昼間の電力を自家消費できるため、夜間電力が安いプランとの相性が非常に良いです。昼間は太陽光でまかない、夜間はお得な深夜電力を使うという組み合わせで光熱費を大幅に削減できます。

まとめ:オール電化に合った電力会社で光熱費を賢く節約しよう
オール電化住宅の電力会社選びでは、夜間の電力量料金単価が安いプランを選ぶことが最も重要です。エコキュートが深夜に稼働するオール電化の仕組みに合った時間帯別料金プランを比較検討しましょう。
大手電力会社のオール電化プランに加えて、オクトパスエナジーやシン・エナジー、出光興産など新電力からもオール電化対応のプランが登場しています。夜間料金、基本料金、燃料費調整の上限の有無をトータルで比較し、自分のエリアと使い方に合った電力会社を見つけてください。
また、現在のプランが旧プラン(新規受付終了済み)の場合は、解約すると戻れないケースもあるため、乗り換え前に必ず確認しましょう。まずは比較サイトで自分のエリアのオール電化プランをシミュレーションしてみることをおすすめします。
参考リンク:オクトパスエナジー – オール電化向け電力会社比較 / 九州電力 – オール電化向け料金プラン / idemitsuでんき – オール電化プラン


